台湾第二の都市・高雄へ、台北から長距離バスに乗って一人旅に行って来ました。
初日に宿泊したJÒHŌ HOTELは、バスターミナルや美麗島駅、六合夜市へ徒歩圏内という立地と、個性的なホテルコンセプトを重視しましたが、二泊目は高雄MRT(地下鉄)の駅に至近という利便性を優先してHOTEL COZZI 高雄中山館を選択。
HOTEL COZZIは台北、台南にも展開している台湾のホテルチェーンで、中級ホテルとしては評価もなかなかなので、高雄でも外すことはないだろうと思っていましたが、感想としては期待以上でも以下でもないといったところ。
この記事では、HOTEL COZZI 高雄中山館のアクセス、チェックインの流れ、館内施設や客室の様子、朝食ビュッフェなど、宿泊した際の感想を写真とともに紹介していきます。
Hotel COZZIは台湾のホテルチェーン
HOTEL COZZI(ホテル コッツィ/中国語名:和逸飯店)は、2021年2月時点で台北・桃園に3店舗、台南に1店舗、高雄に1店舗を展開する台湾のホテルチェーン。
台湾最大の企業グループ・霖園集團傘下で、建設業大手でもある國泰建設が手がけるブランドです。
2013年に台北で2店舗を開業したことを皮切りに、2015年に台南と高雄、2020年に桃園にホテルをオープンさせ、台湾各地での展開を進めています。
2020年に桃園市でオープンした「COZZI Blu - 和逸飯店‧桃園館」は、日本の横浜八景島が手がけた都市型水族館「Xpark」と連携したホテルとして、日本・台湾双方で話題になりましたね!
HOTEL COZZIは日本の中級ホテルと比べても遜色ない、洗練された使い勝手の良い客室が用意されていて、ビジネス・レジャーどちらの目的でも大きく外さないホテルです。
良く言えば垢抜けた、悪い言い方をすれば際立った特徴がないホテルが多いように思います。
台湾旅行で「ホテルには多くを求めないけど、ハズレを引きたくはない!」という方には間違いない選択肢でしょう。
COZZI 高雄中山館へは地下鉄が便利!
今回ボクが宿泊したHOTEL COZZI 高雄中山館は、高雄MRT(地下鉄)・紅線の三多商圏駅に至近の好立地です。
高雄観光の中心地からはやや外れるものの、紅線で乗り換えなく美麗島駅や龍虎塔へも出ることが可能。
上の写真は高雄MRT・三多商圏駅内の地図を切り取ったもの。
COZZI 高雄中山館(中国語名:和逸・中山館)は3番出口から地上に出るとすぐ目の前という好立地です。
この地図で見るとわかりやすいですが、1・2番出口は大遠百百貨に直結、4番出口から歩いてすぐのところには日本人にもおなじみのSOGO、三越がありますね。
地元の台湾人がショッピングを楽しんでいるエリアではあるものの、高雄のお土産を探すのにも困りません。
こちらが3番出口から上がってすぐの写真。
本当にすぐ目の前がCOZZI 高雄中山館の入居するビルなので、まず迷うことはないでしょう(笑)
まずは30階のフロントへ行こう
COZZI 高雄中山館はオフィスビルの上層階に入居しているため、まずはエレベーターでフロントのある30階まで行く必要があります。
台湾の中でも高雄の感染状況は落ち着いていますが、コロナ対策の検温も行われていました。
エレベーターはボタンが多くて少し分かりづらいですが、ルームキー無しでは30階以外のボタンは選択できないようになっています。
百貨店&コンビニ至近で買い物便利!
COZZI 高雄中山館の最寄り駅は三多商圏駅ということで、駅の近くには複数の百貨店が存在します。
一番近いのがCOZZI 高雄中山館とは道路を挟んで目の前にある大遠百百貨店で、ほぼ日本の百貨店のイメージの通りなので、海外旅行慣れしていない方でも問題なくショッピングを楽しむことができますよ。
少し(と言っても数分)歩くことになりますが、日本人にはより馴染みのあるSOGOと三越もあります。
お土産探しや、美味しい台湾料理を食べるのにも百貨店は重宝するので、このエリアを高雄観光の拠点にするのは効率が良いと思いました。
チェックイン
オフィスビルのエレベーターを30階で降りると、すぐ目の前にはフロントカウンターがあります。
ボクはチェックイン開始直後の15時半頃に到着したのですが、それほど待つことなく順番が回ってきました。
コロナ禍の影響で外国人が宿泊する場合は誓約書などを書くことになりますが、日本語を話せるスタッフがおらず、英語もあまり話してくれなかった(ボクが中途半端に中国語で受け答えしたからかも…)ので、良くわからないままサインを済ませます(笑)
チェックイン手続き自体はスムーズでしたが、フロントスタッフがおしゃべりしている声が大きく、あまりスマートな感じはしませんでした。
館内説明も中国語だったためほとんど理解できませんでしたが、ルームキーと一緒にくれた案内文は日本語です。
コロナ対策でジムは営業停止になっていましたが、レストランは通常営業とのことでした。
フロントは30階と最上階にあるため、チェックイン後は再びエレベーターで下の階に移動することに。
COZZIルームに宿泊
ボクのお部屋は26階の1号室!
さっそくカードキーをかざして入室です。
今回宿泊したのはCOZZIルーム(33㎡)です!
予約したときは窓無しのお部屋を選択したので、知らぬ間にアップグレードしてもらっていたよう。
中国語で説明されたから気づかなかっただけかも(笑)
33㎡という数字よりもかなり広く感じるお部屋でした。
ショッキングピンクのソファが若干浮いている気もしますが、フリースペースが大きく取られているので荷物を広げたりもしやすく、使い勝手の良いつくりでした。
ベッドは180cm幅のキングベッドで、一人はもちろん、二人でもかなり広々使えるサイズ!
部屋の中央にあるテレビの後ろには長机と4人くらいは掛けられそうなソファがあります。
デスクはスペースも十分で、ビジネスマンが作業机として使うのにもバッチリ対応できそう。
コーヒーやお茶といった一般的なアメニティは揃っている感じですね。
ミネラルウォーターは無料で、COZZIラベルのペットボトルが二本用意されていました。
冷蔵庫には、こちらも無料のコカ・コーラとスプライトが一本ずつ。
ありがたいサービスですが、置き方が絶妙に微妙で、何だかおかしくなってしまいました(笑)
ソファは定員二名の客室には大きすぎるのでは?というサイズ感。
身長が割と高いボクが横になれるくらいなので、お風呂に入る前はここで寛ぐのも良いですね!(テレビの裏側になってしまいますが)
デスクの引き出しには金庫が隠れています。
また、コンセントの他にUSBケーブルでの充電ソケットも付いていましたが、ボクの部屋はやや接触が悪く、うまいこと充電できていませんでした……。
クローゼットは十分なスペースがあり、ハンガーもたっぷり用意されています。
アイロンとアイロン台が初めから用意されているのは、ビジネスマンの利用が多いからなんでしょうかね。
高雄市街を望む絶景
COZZIルームにはベランダも付いています。
あいにく外には出ることができませんが、もともと窓なしの部屋を予約していた身としては嬉しいポイント!
こちらが窓からの景色です!
さすがに26階だけあって、ほとんど遮るものがない素晴らしい眺望ですね。
高雄は台湾第二の都市だけに高層ビルもあるのですが、それでも台北や東京と比べたら多くはありません。
天気が良いとごらんの通りかなり遠くまで見晴らすことができました。
バスルーム&アメニティ
こちらがバスルームです。
シャワーブースとバスタブが独立しているタイプですね。
シャワーブース内は清掃が行き届いており、清潔な印象でした。
レインシャワーはありませんが、シャワーの水圧は十分(少し強すぎるくらい?)で、海外ホテルにありがちなシャワーでのストレスはありませんでした。
こちらがバスタブです。
写真だと分かりづらいですが、それなりに大きいサイズで、身長180cm前後のボクが入っても窮屈に感じませんでした。
こちらの水量も十分以上で、お湯を張るのにたいして時間はかかりません。
こちらが洗面台ですね。
なぜか洗面台は水が流れないようにしてあり、排水口を1プッシュしないと水が溜まってしまいました。
あまり直接触れたくない部分ですし、なぜ最初から流れるようにしておかないのか……。
アメニティは基本的なものが揃っていますが、クオリティは特別良いものではないため、こだわりがある方は持参する方が良いかも。
化粧水などもありませんでした。
ドライヤーはPHILIPS製で、小ぶりでありながら風量は十分です。
トイレ
トイレはバスルームとは独立した個室となっています。
一人旅だとあまり関係ありませんが、二人で泊まる場合にはバスルームと分離している方が使い勝手が良くてありがたいですよね!
パナソニック製のウォシュレットも完備しており、もちろんトイレットペーパーは水に流しても問題無し。
こちらもバスルームの洗面台と同様、はじめは水が流れないようになっていました。
しかもボクはしばらくその仕様に気づかなかったため、洗面台に溜まった水が染み出してしまい、床がビショビショに……。
30階絶景レストランで朝食ビュッフェ
COZZI 高雄中山館の朝食はビュッフェスタイルで、30階のレストラン「Cozzi THE Roof」で提供されています。
朝食の営業時間は6:30〜10:00で、レストラン入り口でスタッフにルームナンバーを伝えると、好きな席を利用するように言われました。
こちらのレストランはランチ、ディナーに加えてアフタヌーンティーも提供しており、イタリア料理を中心とした西洋料理が頂けるようです。
店内は天井が高く、かなり開放的な雰囲気です。
席数はかなり多くて、おそらく200席くらいはあるのではないでしょうか。
大きな窓があるため、日差しが差し込んでより一層明るく感じられます。
ボクは7時前に入店したところ、他に数組しかおらず席が選び放題だったので、窓際の席を選択しました。
こちらが席からの景色!
フェリーで渡ることができる旗津半島や高雄で一番高い建造物である高雄85ビルも見ることができる絶景ですね!
朝から素晴らしい景色を眺めながら食事ができるのは嬉しいかぎり。
完全ビュッフェ形式なので、席を確保したら自分で料理を取りにいきましょう。
メニューは多いというほどではありませんでしたが、凝ったものが多かったように思います。
上の写真は三種類のサラダですが、どれも具材たっぷりでとても身体に良さそう!
他にも味付けされていない生野菜も用意されていました。
南国ならではなのか、見たことのない野菜もチラホラ……。
台湾のパンは日本と比べるといまいちなイメージでしたが、ここのはスペシャルではないものの、普通に美味しくいただけるクオリティ。
ハッシュドポテトと台湾料理・葱焼餅が並んで用意されています。
他にもちらほら台湾料理も用意されており、観光客が台湾感を楽しめるようにも工夫されていました。
サンドイッチと並んで用意されているのは、なぜかちらし寿司です(笑)
フルーツも用意されていますが、珍しいものはなかったですね。
野菜を取らなかったせいで彩りがないテーブルになってしまいましたが、さっそくいただきます!
こちらのオムレツはライブキッチンスタイルで、目の前でシェフが作ってくれました!
中にトロトロのチーズを挟んだオムレツは固めの仕上げです。
やはり出来立てのオムレツは美味しいですね!
こちらはセルフで作れる魯肉飯(ルーローファン)です。
台湾料理の定番・魯肉飯がホテル朝食で食べられるのは嬉しい!
街中で食べる魯肉飯とは少しスタイルが違うようにも思いましたが、雰囲気を楽しむには十分なクオリティ。
こちらのお皿は、カレーグラタン、葱焼餅、ハッシュドポテト、サンドイッチ、肉圓と、洋台の料理を雑多に盛ってきてしまいました。
個人的には肉圓が美味しかったですね!
台湾の一般的な肉圓とは見た目が少し違うようですが、日本人でも食べやすいマイルドな味付けです。
ドリンクメニューはそれほど多くはありませんでしたが、ジャスミンミルクティーが珍しいなと思い飲んでみました。
食事が終わったら、入店時に渡されたこちらのプレートをひっくり返して退席しましょう。
台湾のレストランは片付けもセルフの場合があり、お店によって違うので戸惑うことがありますが、こういうのがあると迷わずにすむのでありがたい。
COZZI 高雄中山館のまとめ
HOTEL COZZI 高雄中山館は、2013年から台湾各地に店舗を展開する中級ホテルチェーンであり、安定感のあるサービス品質から、ビジネスマン、観光客どちらにも一定の評価を得ているホテルです。
Cozziならではのスペシャルな部分は少ないものの、平均点を大きく外さない安心感があり、海外旅行に不慣れな方にとっては手堅い選択肢になると思いました。
「普通よりちょっと良い」というのが特徴ですね。
一方で、台湾らしさを感じる部分は少なかったので、ホテルにもそういった点を求める方には不向きかも。
高雄MRT・三多商圏駅に至近と好立地のため、高雄観光の拠点とするには良いホテルと言えそう。
HOTEL COZZI 高雄中山館のまとめ ※ボクの主観での評価です
- ロケーション 観光スポットからは離れるが、高雄MRTには至近
- サービス 不足はないものの、スペシャルでもない
- 朝食 会場は開放的で、ビュッフェの品揃えもいい感じ!
- 満足度 アップグレードもしてもらい、費用対効果はかなり高い
- 日本語 スタッフは話せる方がいなかったが、館内は日本語案内もちらほら
今回の宿泊費……2,541元(約9,150円) 朝食付きプラン
COZZI 高雄中山館の基本情報
住所 | 806高雄市前鎮區中山二路260號 |
電話番号 | +88679756699 |
公式HP | https://hotelcozzi.com/en/zhongshan-kaohsiung/ |
IN・OUT | IN 15:00 / OUT 12:00 |
クレジット | VISA / Mastercard / JCB / AMEX / 銀聯カード |
ネット環境 | 客室内WiFi無料 |
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