台湾第二の都市・高雄にある、日本統治時代の建物を利用したカフェ「書店喫茶一二三亭(ヒフミテイ)」に行ってきました。
ガイドブックで当時の雰囲気を残したレトロな外観に惹かれて行ってみたのですが、程よくリノベーションされていて居心地が良く、カフェメニューも充実していて大満足!
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高雄MRT西子湾駅にほど近く、アクセスもよかったですよ!
この記事では、一二三亭の元となった料亭の話や一二三亭へのアクセス、店内の様子、メニューなどをご紹介していきます。
一二三亭とは
書店喫茶一二三亭(ヒフミテイ)は、台湾第二の都市・高雄にある人気観光スポット・西子湾で、日本統治時代の建物が多く残るエリアにあるカフェ。
第二次世界大戦による空襲を免れた建物をリノベーションして営業しており、歴史や建築、そのノスタルジックな雰囲気に惹かれて多くの人が訪れる人気店です。
建物自体は1920年に建てられたもので、日本統治時代には公的機関や商館などが集まるこのエリアで、高級料亭として営業していたそう。
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料亭時代からお店の名前は一二三亭だったそうです!
戦災を免れた後は船舶会社によって管理されるようになったものの、高雄港の移転に伴って役割を失い、長年放置されることに……。
2012年、政府が荒廃が進む建物を取り壊して再開発する計画を立てたところ、地元の人たちが反対運動を起こし、一二三亭一帯の建築物は保存されることとなりました。
一二三亭の建物もメンテナンスを加えられ、新たにカフェとしてリニューアルオープン!
今では高雄・西子湾エリアの人気カフェとして、地元民だけでなく、観光客も集まるようになっています。
一二三亭のクチコミ
レトロな雰囲気のカフェ
日本統治下時代の建物をリノベーションして喫茶店にしたもので、ガイドブックにも載っていたので寄ってみました。たしかにレトロな雰囲気で、コーヒーもおいしかったです。
TripAdvisorより引用
静かな喫茶店
カフェというより喫茶店。本がたくさん置いてあります。20世紀初期の文豪が若い頃にここで小説を書いていた、と言われたら信じてしまうような雰囲気です。NHKの朝ドラに出てきそうでもあります。
TripAdvisorより引用
やはりそのレトロで落ち着いた雰囲気に魅力を感じている人が多いようですね。
ガイドブックに紹介されていることもあるので、観光ついでに訪れたという声も目立ちました。
一方で、店内は落ち着いた雰囲気でかなり静かなため、友人と語り合ったり、子供を連れて行くのには少し不向きかもしれません。
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一二三亭の他のクチコミはTripAdvisorで確認してみてくださいね!
一二三亭へのアクセス
一二三亭は高雄MRT・西子灣駅から徒歩約2分と、高雄の中心地からは好アクセス。
高雄の人気スポット「打狗英國領事館」や、「旗津島」へのフェリー乗り場も徒歩圏内なので、観光ついでに訪れることができるのもありがたい立地です。
ボクはこの日宿泊予定だったJÒHŌ HOTELに荷物を預けた後、高雄MRT・橘線の美麗島駅→西子灣駅と移動、2番出口から地上に上がって一二三亭に向かいました。
![看板](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/67F7896C-553C-4584-8C3A-FDAFD68159A8-1024x768.jpeg)
ただし、一二三亭の周りは住宅街や工場(?)が集まっており、観光客が多く行き交うエリアではないため、よく見ていないと店舗を見落としてしまうかも。
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上の写真のように、通りから見ると一二三亭の看板はまあ目立ちません(笑)
![エントランス](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/61E96739-755A-481E-A3A6-1FC147497FE6-1024x766.jpeg)
一二三亭の入り口まで来るとご覧の通りわかりやすい!
建物の外観は台湾式ですが、一二三亭と書かれたのれんと白黒の写真が目を引きます。
この真ん中の人物が切り取られた意味深な記念写真ですが、実は切り取られた部分に誰が写っていたのかは分かっていないのだそうです。
![エントランス](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/5AD0BF64-B909-4E6B-857C-6201125F45CE-1024x766.jpeg)
正面から見ると二階のベランダ部分に飾られたお花もあって、明るい雰囲気に見えますね!
![階段](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/C0BEBEE6-EE1A-4B36-B0F0-78A3A6EAD3A3-1024x766.jpeg)
のれんをくぐるといきなり階段。
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雰囲気的には昔ながらの団地風でしょうか。
特に案内板などがないため戸惑ったものの、他に進路もないので階段を登っていくと……
![踊り場](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/4B06FCF9-54EA-43DC-827D-F368B31203E1-1024x766.jpeg)
レトロな空間が広がっています!
年季の入っていそうなソファやテーブルが置かれた客間のようなスペースでは、当時の高雄を撮ったものか、モノクロの写真も掲示されていました。
![入り口](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/8A0E9598-F4A5-42AA-85EC-7DEEC07B049A-1024x766.jpeg)
一二三亭はこちらの年季の入った扉の向こう。
扉やその周囲に使われているガラスは、今ではあまり見かけない飾り模様の入ったタイプで、どことなく懐かしさを感じさせてくれます。
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営業中の札を確認して、さっそく入店!
一二三亭でランチ休憩!
![店内の様子](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/267713E8-B0DA-45FB-8762-CA1E4B473470-1024x766.jpeg)
開店直後(営業時間 10:00〜18:00)ということもあってか、この日はボクが一番乗りでした。
店内には、飾りガラスをはめた窓から柔らかく日差しが差し込んでいて、使い込まれて光沢のある木製のテーブルと椅子もぬくもりを感じさせてくれます。
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好きな席を使うよう勧めていただいたので、窓際の暖かそうな席を選びました!
メニューと注文方法
![メニュー](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/7A87651A-9A7C-485B-A469-D702DBDE9E75-1024x766.jpeg)
席に着くと店員さんがメニューを持ってきてくれました。
メニューは中国語、日本語、英語が併記されているので、言語面が心配な人でも安心して注文できます!
カフェらしくコーヒーや紅茶もありますが、ケーキやヨーグルトにおはぎ、パンケーキなど、スイーツ系もけっこう充実していますね。
![メニュー](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/E0186B09-277B-4A50-8078-4674F8D02F3D-1024x766.jpeg)
平日限定ですが、台湾茶と和菓子のセットというのもあるようです。
日本人だけでなく、日本らしさを求める台湾人のお客さんも多いのでしょうか。
実際、ボクの後に入店した台湾人の女の子たちもこのセットを頼んでいました。
![メニュー](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/95D2AD04-3CC8-4A49-87F6-E16DC1F65FC0-1024x766.jpeg)
期間限定の「いちごのパンケーキ」はこの圧倒的なボリューム!
![メニュー](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/3B987822-A49F-480D-BBBF-97B58A767EE6-1024x766.jpeg)
変わり種では「タピオカウーロン茶パンケーキ」というのもありました。
これはこれで気になったものの、この日は朝ごはんも食べていなかったため、少し早めのお昼ごはんにすることに。
![メニュー](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/BF5EF334-2F59-42CD-81F2-4C680E270DE0-1024x766.jpeg)
主食系は黒カレーチキン or 赤ワインビーフシチューの二択で、それにご飯、うどん、意麺(台湾南部でよく食べられる卵麺)のいずれかを合わせることができます。
ご飯は少し時間がかかるとのことだったので、ボクは黒カレーチキン×うどんの組み合わせで注文。
![レジ](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/44ECA1A4-E965-44FD-BCA4-CE61AC072FDC-1024x766.jpeg)
注文方法は台湾の飲食店ではよくあるタイプ。
A3サイズのメニュー表の欲しいものの欄に、赤鉛筆(メニューと一緒に持ってきてくれる)で直接数を書き込んだ後、それを持って入り口脇のレジのところへ。
店員さんに書き込んだ内容を確認されるので、問題なければOKと伝え、料金を支払いましょう。
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日本語は通じませんでしたが、日本人だとわかるとメニューを指差しで丁寧に確認してくれました!
店内の様子
![店内の様子](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/23FE0C1A-E69C-4A77-B66A-331801729635-1024x766.jpeg)
食事が来るまで店内を見学させてもらいました。
天井板を外しているため、屋根裏が見えるようになっており、とても開放的な雰囲気。
![天井裏](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/6314BAB6-4CD6-4BCF-A673-520CF792F444-1024x766.jpeg)
屋根裏の梁には、色鮮やかな幣串(へいぐし)が飾り付けられていました!
幣串は日本で家内安全、魔除けを意味し、新築の家に飾るものですが、2014年のオープンに合わせて一二三亭の店長が日本で買い求めたものだそうです。
![ソファ席](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/CF2523D3-445C-4E37-8270-A353862CE844-1024x768.jpeg)
こちらのソファ席は、お茶の古い木箱を机代わりにしていますね。
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友人などグループで訪れたらこちらの席に座るのも良さそう!
![時計](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/CF7FB6C8-6556-4DF0-B118-E8134FD16566-1024x766.jpeg)
壁掛け時計も渋いですね!
![ベランダ](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/3066928F-F849-4DBE-9354-863464ED4DF1-1024x766.jpeg)
2階部分には入り口側にベランダがあり、いくつかの植木鉢が置かれていました。
2月でもすでにかなり暖かい高雄では、色とりどりの花を咲かせており、眺めているとのどかな気持ちになってきます。
![お土産](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/836FFEBB-E234-4E85-A530-014016E9E6A0-1024x766.jpeg)
店内には物販スペースも設置されています。
台湾みやげの定番である手作りパイナップルケーキ(1個50元/約180円)や、台湾茶もありました。
![お土産](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/BD3B7172-AA99-4CDF-81B1-EF216257AA38-1024x768.jpeg)
一二三亭オリジナルのパッケージなので、ここに来た思い出に購入するのもいいかもしれません!
蜜香紅茶&黒カレーうどんでランチ
![紅茶](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/F040E20A-7F98-490F-9302-A8D994E84344-1024x766.jpeg)
店内をしばらくうろついてから席に戻ると、まずはドリンクが到着しました。
ボクが注文したのは蜜香紅茶(150元/約550円)です。
![紅茶](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/5AAB5685-2AE7-4DC5-A3BC-4A34DEB1FDAE-1024x766.jpeg)
紅茶という名前が付いていますが、実際には烏龍茶と紅茶のあいだのようなお茶で、ほんのり蜂蜜が香る優しい味わい。
![ランチ](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/F73DBB41-DA9C-4EF8-9BD2-A9C04DF8318F-1024x766.jpeg)
続いて黒カレーチキン×うどんのセット(250元/約900円)も到着!
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一緒にサラダ、お豆腐も付いて来るボリュームたっぷりなセットでした!
![うどん](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/171FC838-2EFE-498E-AFD6-3F4F428A045B-1024x766.jpeg)
黒カレーチキンうどんはこの圧巻のボリューム!
カフェの食事メニューにはそこまで期待していなかったのですが、予想以上の食べ応えでした。
ちなみに台湾ではうどんを「烏龍麺」と表記しますが、日本のうどんとほぼ同じものだと思ってOK。
![うどん](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/D09E19B2-3FA8-4080-8184-EA32CFDA6D98-1024x866.jpeg)
日本の海軍で作られていた料理に着想を得たという黒カレーは、一般的なカレーと比べると辛さは控えめで、代わりにコクのある食べやすい味が特徴。
粉チーズもトッピングされており、味の変化も楽しむことができます。
ゴロゴロと入っている大粒なチキンはしっかり煮込まれているようで、とても柔らかくジューシーでした!
![サラダ](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/8F81ED1A-03BF-4BED-96A8-E67892BFB6D3-1024x766.jpeg)
こちらの生野菜サラダは和風ドレッシング(?)がかかっていてさっぱりした味なので、カレーとの相性もいい感じ!
![豆腐](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/6B0B0E2B-0D5C-4B10-9B85-5375D6D9ED82-1024x766.jpeg)
お豆腐もなかなかのサイズ感ですね!
木綿豆腐に近い舌触りですが、それよりも固めに仕上げられており、付け合わせというより一つの料理という感じの食べ応えです。
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台湾・高雄のランチとしてはややお高めではあるものの、それに見合った味・ボリュームで大満足!
一二三亭のまとめ
![踊り場](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2021/02/6A50DC86-D423-4676-8744-9FFC26D9D2BB-1024x766.jpeg)
書店喫茶一二三亭は、高雄にひっそりと残る日本統治時代の建物に囲まれ、ノスタルジックな雰囲気の漂うカフェ。
![](https://solo-traveler.jp/wp-content/uploads/2020/12/笑顔.png)
歴史や建築が好きな人は気にいること間違いなし!
元・高級料亭だった建物は100年の歴史があり、どこか懐かしく居心地が良いので、ついつい長居をしてしまいました……。
素晴らしいのは建物だけでなく、ドリンクや食事、スイーツもこだわりの一品で、どれも抜群に美味しい!
高雄・西子湾エリアの観光ついでに、一二三亭で一休みしていくのがおすすめです!
書店喫茶一二三亭のまとめ ※ボクの主観での評価です
- ロケーション 高雄MRT・西子灣駅至近&観光にも便利な立地
- サービス ほどよく放っておいてくれる距離感が落ち着く
- 満足度 雰囲気&居心地抜群のレトロカフェ!
- 日本語 店員さんは話せないようだが、メニューは日本語付き
一二三亭の基本情報
住所 | 804高雄市鼓山區鼓元街4號2樓 |
電話番号 | +88675310330 |
https://www.facebook.com/cafehifumi | |
営業時間 | 10:00〜18:00 |
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