今回は諏訪湖畔の温泉宿「布半(ぬのはん)」の宿泊記です。
長野県のちょうど真ん中あたりに位置する諏訪湖は、毎年8月に開催される湖上花火大会や、冬季に発生する「御神渡り」現象などが有名ですね。
また、湖の周囲には上諏訪・下諏訪温泉や諏訪大社などが点在し、年中旅行者の訪れる一大観光エリアでもあります。
布半は諏訪湖畔という好立地ゆえに、花火大会の時期には一年前から予約が入る超人気宿!
ですが、今回はイベントと重ならない時期ということもあり、直前で予約することができました。
爽やかな諏訪湖のほとりの温泉宿でゆっくり過ごすことができ、とても良いリフレッシュに!
立地、温泉はもちろん、サービスも素敵なお宿でしたので、さっそくご紹介していきたいと思います。
布半へのアクセス
「布半」は諏訪湖岸、諏訪湖畔公園野外ステージのすぐ裏に建っています。
諏訪湖に出るのに道を一本渡るだけの好立地!
当然、湖上花火大会も布半の客室(一部)から鑑賞することができてしまいます。
そのため、花火大会の期間は翌年まで予約が埋まっていることもザラ。
ボクは布半へ新宿から電車で行ったので、最寄りの「上諏訪」駅までJR中央本線特急を利用しました。
新宿駅、また名古屋駅からは直通でどちらも約2時間半の距離。
大阪・京都方面からの直通はなく、一度名古屋で乗り換えをする必要があります。
上諏訪駅を出ると「諏訪湖方面」と「諏訪 高島城方面」の標識が出ています。
布半は諏訪湖の湖岸にあるので、「諏訪湖方面」に進みましょう。
出入口は2つあり、出入口1から出た場合には左、出入口2から出た場合には右に進むことになるので注意が必要かも。
ちなみに徒歩で布半を目指すと約8分ほどの距離。
駅の目の前はロータリーなので、夜が遅かったり、荷物が多い場合にはタクシーを使った方がよいかもしれません。
布半の外観がこちら!……暗くてよく分かりませんね(笑)
今回、到着時間が22時を過ぎてしまい、すでに諏訪湖も見えないほど暗くなってしまっていました。
ボクは元々夕食は無しのプランにしていましたが、遅くなる場合は念のため宿に連絡を入れておいた方がいいでしょう。
エントランス前には駐車場がありました。
車で来る場合には中央自動車道・諏訪ICが最寄りで、そこから下道で15分程度走ると布半です。
館内の様子
エントランスをくぐると左側にフロントがありました。
この時間なので、ボク以外のお客さんは皆無……。
フロントの脇には「ぬのはん かわら版」が!
地元・諏訪のスタッフさん目線で観光・グルメ情報を発信してくれているので、ガイドブックでは紹介されていない穴場が載っていたりと参考になります。
さらに日帰り入浴用の券売機もあります。
後で紹介しますが、布半は眺望だけでなく温泉も素晴らしいお宿なので、別のホテル・宿に宿泊している方も、日帰り入浴に訪れるのはありかも!
フロントの反対側には浴衣の貸し出しサービスもありました。
色も柄も豊富に揃っており、自由に選ぶことができるので、きっとお気に入りの一着が見つかると思います!
チェックインを済ませたら、フロントの方にエレベーターまで見送っていただき客室へ向かいます。
布半の歴史
布半は諏訪エリアでも老舗のお宿なので、ここでその歴史をざっくりご紹介したいと思います。
布半の創業は嘉永元年(1848年)で、実は諏訪市内の現在とは別の場所で営業をしていました。
現在の場所に移ったのは大正九年(1920年)のことです。
創業はなんと170年を越える老舗温泉旅館であり、これまで数々の著名人も宿泊してきたそう。
古くは作家の太宰治や島崎藤村、昭和の大スターである美空ひばりや三船敏郎までもが布半に泊まってきたのだとか!
ちなみに少し変わった「布半(ぬのはん)」という名称は、初代・藤原半助が呉服商を営んでいて「布屋半助」と呼ばれていたのが短くなったためだそうです。
元々は呉服商だったからこその名前なのですね。
和室「夢屋敷」に宿泊
直前で予約していたこともあり、今回の客室は2階でした。
布半は客室からの眺望が見どころの一つですが、直前の予約なうえ、到着も深夜なのでやむを得ないですね……。
お部屋は諏訪湖側にある和室 10畳「夢屋敷」です。
創業170年を越える老舗旅館ですが、この「夢屋敷」は2015年にリニューアルされており、とても綺麗でした。
設えや家具もどことなくモダンな雰囲気。
茶菓子には可愛らしい「半助さん」まんじゅうも!
お土産として買っていけばよかったと後悔するレベルの美味しさでした!
押入れの中には浴衣と大浴場へ持っていけるアメニティセットが用意されていました。
大浴場へは浴衣で行けるので、温泉旅館の雰囲気を味わえますね。
浴衣を着慣れていない人でも、帯の結び方の案内も用意されていたので安心。
中にはタオル、ボディタオル、歯ブラシの三点セット!
温泉宿なので客室のお風呂を使う方は少ないかもしれませんが、ユニットバスはなかなか使い勝手は良さそうでした。
湯船もかなり大きめで、ユニットバスの窮屈感はありません。
小ぶりながらドライヤーも用意されていました。
客室のトイレはこんな感じ。
清潔なのはもちろん、ウォシュレットも完備されており、老舗宿にありがちなトイレ問題とは無縁です。
天然温泉の大浴場
深夜ではありましたが、温泉宿に来て温泉に入らないなんてもったいない!ということで、すでに日付が変わっているのも気にせず大浴場へと向かいます。
上の写真にある全館図を見て大浴場を探します。
が、思っていた以上に館内は広く、ちょっぴり地図の前で茫然としてしまいました(笑)
なんとか地図を解読し、大浴場の入口に辿り着きました!
扉の向こうが暗く、もしかしたら営業終了してしまった?とも思いましたが、「大浴場入口」のランプは点いていたので、ひとまず中へ入っていきます。
大浴場の脱衣所手前には岩盤浴「浮宿(うきね)」がありました。
残念ながら、このときはすでに深夜1時を回っており、岩盤浴の営業は終了してしまっていました。
利用は完全予約制ということなので、興味のある方はフロントに相談してみましょう。
無事に大浴場の入口までたどり着くと、上のような立て札が!
布半の温泉は男女入れ替え制とのことでした。
そのため午前0時~1時は入れ替え作業、午前10:00~午後12:30は清掃作業のため、大浴場は利用できないので注意しましょう。
逆に言えば、それ以外の時間は利用できるということなので、けっこう営業時間は長い気がします。
脱衣所に入るとやはりこの時間なので、完全貸切状態。
脱衣所には上の写真のようなカゴが用意されているので、衣類などはこちらにまとめておきましょう。
その他に貴重品用の小さなロッカーもあるので、ルームキーなどはそちらに預けるのが良いですね!
この時間の男性側は「鯛の湯」でした。
鯛の湯には、内湯に加え、露天風呂が1つあります。
布半の温泉は肌に優しく、美人の湯として知られるアルカリ性単純温泉。
低刺激かつ無臭なので、肌が弱い人でも長く浸かっていられるのは嬉しいポイントです!
露天風呂はこのような感じ。
和のお庭が目の前に広がり、心置きなく寛げる空間です。
貸切状態だったので、なおさらのんびり過ごすことができました。
ちなみに露天風呂は脱衣所と直通なので、少し涼んだりするために脱衣所に戻ることも可能。
風呂上がりには脱衣所に用意されたウォーターサーバーで水分補給!
洗面台は3台のみですが、布半はそれほど客室数も多くなさそうなので、混雑することはそれほど無いのではないかと思います。
また、アメニティは老舗温泉宿にありがちな残念な品揃えではなく、種類・クオリティともまずまず充実していました。
温泉の近くにはマッサージルームがあります。
数台のマッサージ機が置いてあり、セルフで使用するスタイル。
風呂上がりのマッサージって、気持ちよすぎて止めどきがわからなくなりません?(笑)
和のフルコース朝食を堪能!
布半の朝食は客室とは別の会場で提供されています。
なお、朝食会場と時間はチェックインの際に指定されるので、遅れないように移動しましょうね!
朝食はご覧の通り、和食のフルコースのようで、思わず目が覚める豪華さ!
品数の多さはもちろん、どれも手の込んだ料理ばかりで、朝食にも力を入れているのだろうなと思いました。
小鉢料理には地元の野菜などがふんだんに使われているそう。
こちらはその場で火にかけて固める豆腐!
できたての豆腐を食べるというのは初めての経験でしたが、特製の酢醤油で食べると最高!
ほんのり大豆の香りがして美味でした!
朝から盛りだくさんの贅沢な和食を頂くことができて大満足。
食後には客室へテイクアウトOKなコーヒーが用意されています。
前日は到着が遅くて睡眠不足だったので、ありがたく頂いて帰りました。
布半のまとめ
諏訪湖の目の前にある布半(ぬのはん)は、このエリアではベストと言える立地の旅館。
客室から観覧できる花火大会の日はもちろん、それ以外でも客室によっては諏訪湖を臨むことができます。
上諏訪駅からのアクセスも良好なので、諏訪湖周辺を観光するならおすすめ!
もちろん温泉旅館なだけあり、アルカリ性単純温泉の大浴場も快適でした。
朝も入ることができるので、時間のある方は入れ替え制の2つの大浴場をどちらも利用してみてもいいですね。
布半のまとめ ※ボクの主観での評価です
- ロケーション 上諏訪駅から近く、諏訪湖の目の前という好立地
- サービス 丁寧なサービスはもちろん、設備やアメニティも至れり尽せり
- 朝食 盛りだくさんの和朝食はどれも美味!
- 満足度 諏訪湖の見える客室ではなかったが、その他は大満足!
布半の基本情報
住所 | 〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通り3丁目2−9 |
電話番号 | 0266-52-5500 |
公式HP | http://www.nunohan.co.jp/ |
IN・OUT | IN 15:00〜18:00 / 10:00 |
クレジット | VISA / Mastercard / JCB / AMEX / UC / DC / NICOS / ダイナース |
ネット環境 | 館内WiFi無料 |
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