平日の休みを利用して、台北市郊外にある法鼓山農禪寺へ行ってきました!
法鼓山は台湾の仏教四大名山にも数えられる由緒ある宗派だそうですが、農禪寺の伽藍は伝統よりもむしろ近代的な感性の建物ばかり。
台湾人の間ではSNSでも評判でクチコミ評価も高いお寺ということなので、実際に台北MRTに乗って見学へ。
この記事では、法鼓山農禪寺の見どころやアクセス、参拝にかかる所要時間などをご紹介していきます。
法鼓山農禪寺とは
農禪寺は法鼓山の開祖である東初老人が、農業に従事して生計を立てつつ、禅を修める生活を送るために農舎を建てたところから始まります。
1971年から東初老人が弟子たちを率いて農舎を建てはじめ、1975年に完成したそうです。
後に日本の大学でも学んだ聖厳法師が農禪寺を引き継ぐと、しだいに弟子が増えていき、境内が手狭になっていきます。
そこで1983年には大殿が増築され、その後も禅堂、斎堂、寺務所などが増築されていきました。
現在のモダンな境内へと生まれ変わったのは2010年で、2013年には台湾の建築に関する賞を獲得するなど、デザインについても高く評価を受けている寺院です。
特に大殿と水月池は写真映えすることで有名になり、SNSでも多くの人が紹介する人気スポットになっています。
法鼓山農禪寺へのアクセス
法鼓山農禪寺は台北市の中心からやや北に離れた北投區にあります。
有名な北投温泉からは比較的近く、台北市中心地からもかかっても約1時間ほどでアクセスができる場所。
気軽に訪れることができるのは旅行者にとっては嬉しいですね!
電車(台北MRT)を使う場合
電車(台北MRT)を使う場合、まずは淡水信義線「奇岩」駅まで行きましょう。
「台北」駅から「奇岩」駅まで約20分、「奇岩」駅まで徒歩で約12分、トータル30分ちょっとの所要時間となります。
淡水信義線は本数も多いですし、道中にも難路は無いので、利用しやすいルートだと思います。
平日午後だったのであまり人気のない「奇岩」駅。
ここからの道中はそれほど長くないものの、日影がほとんどないので、日焼け対策や水分補給はちゃんとしたいですね。
駅のすぐ隣にはファミリーマートがあるため、事前に立ち寄っておくと良いでしょう。
法鼓山農禪寺には門前町のようなものは無く、住宅も少ないところにポツンと建っています。
「本当にこの道で合ってる?」となりがちですが、ここまで来れば後はまっすぐ進むだけ。
タクシーを使う場合
タクシーを使う場合、台北駅のあたりからだと所要時間20~30分程度。
ただし、道中の道は渋滞していることも多く、渋滞状況によっては40~50分かかる可能性もあります。
ボクも今回、往路はタクシーを使いましたが、やや渋滞していたため35分ほどかかりました。
しっかりタイムスケジュールを組みたい人は電車の方がいいかも!
タクシーのメリットとして、法鼓山農禪寺の目の前まで行くことができます!
ボクは行天宮から法鼓山農禪寺まで乗車して、約300元(約1,350円)かかりました。
節約、確実性重視なら台北MRT、手軽さならタクシーが優れているので、都合に合わせて選ぶと良いですね。
法鼓山農禪寺の境内を見学
さっそく境内へと入っていきます!
上の写真は門をくぐってすぐのところですが、すでに普通のお寺とは違う雰囲気がしますよね。
ちなみに門のところに守衛さんはいますが、境内へ入るのに手続きはありませんので、そのまま中へと入ってOK。
こちらが境内図。
三門を抜けて正面の建物が大殿(本堂)で、その前には水月池が広がっています。
それほど広い境内ではないので、ゆっくり見学しても30~45分もあれば十分だと思います。
三門のすぐ脇には「法鼓書店」という書店兼カフェがあります。
大学のキャンパスにありそうなお洒落な建物ですが、お寺の一部なだけあって中は厳粛な雰囲気。
お友達とワイワイできるようなカフェとは違うので注意が必要かも!
法鼓書店のすぐ先には休憩スペースと広場があります。
北投の山並みを眺めながら、心地よい風に吹かれる空間は休憩を取るのにちょうどよく、この時も地元の方々がお喋りを楽しんでいたりしました。
ここに建つ緑色の門は「入慈悲門」と呼ばれ、1985年に完成した元々の農禪寺の三門だったそうです。
今では台北市の歴史文化財に指定されている貴重な建造物なので、お見逃しなく!
休憩スペースの上を走る回廊の壁面には、びっしりとお経の文字が刻まれています。
この漢字の羅列は中国の禅宗における重要な経典らしく、5千字を超える経文が106枚の板に刻み込まれています。
回廊の下には法堂もふたつあります。
法堂では体験教室なども開催されているようで、この時も中で何かを準備されているようでした。
教室を開催する時にはこれを叩くのでしょうか。
そしてこちらが今回一番見たかった農禪寺の大殿です!
台湾人の間でもこの水月池を挟んだ大殿が写真映えすると大評判で、SNSでも人気のスポットになっています。
正面からのカット。
コンクリート打ちっぱなしのモダンな農禪寺ですが、日本のお寺と変わらず、この景色を前にすると心が整う気がします。
この日は風があり水面が揺れていましたが、無風の日には大殿が水月池に映り込んだ素敵な写真も撮ることができますよ。
北投の山並みを背景にしたカット。
どの角度から撮っても映えるので、写真好きにはたまらない被写体でしょうね。
水月池の周囲は階段状になっており、ここに座ってのんびり寛いでいる人たちもいました。
この日は平日午後だったためか、それほど人がいませんでしたが、週末はびっしり人が座っているなんてこともあるようです。
写真撮影やゆっくり寛ぐことが目的であれば、平日の訪問がおすすめです。
ボクも階段に座って休憩。
10月に入ってもまだまだ日差しのきつい台湾ですが、日陰に入れば暑さも和らぎますし、開けた場所なので風も心地よかったです。
農禪寺に来たら、ぜひここでゆったりとした時間を過ごしてみてくださいね!
法鼓山農禪寺のもう一つの名所が「漣廊」と呼ばれる通路です。
水月池と並行に走るこの通路は、光と影が交互に連なり、無機質なコンクリートに囲まれた空間のはずが、どことなく柔らかさも表現されています。
水月池を挟んだ反対側には「禅修公園」と呼ばれる広場があります。
大殿よりは小さな大仏様が安置されている広場で、何があるというわけでもありませんが……
隅には可愛らしいポーズを取った子供の像が置かれています。
こちらの子供も何とも言えない表情をしていますね。
見落とされがちな公園ですが、立ち寄ってみると心和むこと間違いなしですよ!
法鼓山農禪寺のまとめ
法鼓山農禪寺は、台湾でも由緒ある寺院でありながら、全面コンクリート打ちっぱなしという他にはないお寺。
特に水月池を挟んだ大殿は写真映えすることもあり、台湾人の間ではSNSやクチコミで評判となっています。
台北市の中心部からは片道1時間もかからず訪れることができるので、素敵な写真を撮りたい、郊外の落ち着いた空間でリフレッシュしたいという方にはおすすめのスポットです!
ボクもしっかり心を整えることができました!
法鼓山農禪寺のまとめ
- ロケーション 台北郊外だが電車、タクシーどちらでもアクセス可能
- 一人でも楽しめる? 週末はカップル、家族連れ多いので平日おすすめ
- 日本語 基本的に通じないが、見学だけなら問題なし
- 満足度 心洗われる空間でリフレッシュができる&SNS映えスポット
法鼓山農禪寺の基本情報
住所 | 112 台北市北投區大業路65巷89號 |
電話番号 | 0228933161 |
公式HP(中国語) | https://ncm.ddm.org.tw/ |
拝観料 | 無料 |
営業時間 | 9:00~17:00(最終入場 16:30) |
駐車場 | 無料 |
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