台北市内から日帰りで気軽にアクセスできる温泉地、北投(べいとう)温泉に行ってきました。
北投温泉にある温泉旅館では宿泊はもちろん、日帰り入浴ができるところが多いです!
今回は日本人にも馴染み深い、石川県にある高級旅館「和倉温泉 加賀屋」の系列店「日勝生加賀屋」で日帰り入浴を体験。
アクセスや温泉の様子、北投観光についてご紹介していきます。
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北投温泉とは
北投温泉は1894年にドイツ人によって発見され、日本統治時代を通じて開発された台湾有数の湯治場。
戦前から温泉旅館や公共浴場が立ち並び、当時皇太子であった昭和天皇も訪問されるほどの一大温泉街でした。
戦後に中華民国へ帰属すると、北投温泉はしばらくのあいだ歓楽街として扱われましたが、法改正や台北市長の健全化政策によって、現在では家族で楽しめるレジャースポットに。
台北市街からはMRT(地下鉄)で気軽にアクセスできることもあり、週末は多くの観光客で賑わっており、日本人をはじめとした外国人観光客にも人気です。
北投温泉は天然資源に恵まれた土地で、泉質の異なる3種類の温泉が楽しめるそうです!
台湾人にも大人気の日本旅館「加賀屋」
北投温泉には複数の温泉旅館が立ち並んでいますが、中でも有名なのが「日勝生加賀屋」でしょう。
加賀屋といえば石川県にある「和倉温泉 加賀屋」が有名ですが、この日勝生加賀屋はその系列店にして唯一の海外店。
日本の加賀屋そのままのおもてなしが受けられるということで、台湾人の間でも高い評価を受けています。
日本人として加賀屋のおもてなしが評価されているのは嬉しいですが、その分宿泊料金は台湾でもかなりお高い部類……。
加賀屋 日帰り入浴のすすめ
宿泊しようと思うと日本と同様、かなりの出費になってしまう加賀屋ですが、台湾では日帰り入浴も受け付けています。
大浴場だけでなく、台湾ではよく見る個室貸切の温泉もあるので、予算や同行者に合わせて選択できるのもおすすめ。
利用時間は90分で、個人風呂の方は2名までの利用となります。
参考までに2022年1月時点の料金を載せておきますね!
平日 | 休日 | |
---|---|---|
大浴場 | NT$1,200 | NT$1,500 |
森山同種 │4坪 | NT$2,000 | NT$2,300 |
聽泉同種 │6坪 | NT$2,500 | NT$2,800 |
觀雲同種 │8坪 | NT$2,800 | NT$3,000 |
客室湯屋 │8坪 | NT$3,500 | NT$4,000 |
必須ではありませんが、個人風呂の貸切については事前予約をしておくのが無難。
台湾現地で予約の電話は受け付けており、日本語でも対応してくれるので安心です。(電話番号は記事下の基本情報に載せておきます)
加賀屋で日帰り入浴体験!
今回、ボクも台湾人の友人と日勝生加賀屋の日帰り入浴を体験してきました。
ここからは、台北からのアクセスや館内、大浴場の様子などをご紹介していきます。
日勝生加賀屋へのアクセス
台北から加賀屋へアクセスする場合、①MRT(地下鉄)で淡水信義線・北投駅へ → 北投駅からバス&徒歩(約4分) or ②MRT(地下鉄)で淡水信義線・北投駅へ → 新北投線に乗り換えて新北投駅へ → 徒歩(約7分)のどちらかがおすすめ。
どちらの手段でも移動時間は1時間足らずでしょう。
①北投駅からバス&徒歩で行く場合
北投駅のバス乗り場は駅改札を出てすぐ脇にあるので、迷う心配はないと思います。
市内バスの216、218、223、230、602、小6のいずれかの線に乗車し、北投公園バス停で下車しましょう。
北投公園バス停からは、公園に沿って走っている光明路の緩やかな坂道を登っていくと、徒歩4分ほどで加賀屋が見えてきます。
バス本数も少なくはないので、台湾人には一般的なアクセス手段ですが、台湾のバスに不慣れな観光客にはやや難易度が高いかもしれません。
②新北投駅から徒歩で行く場合
まずは北投駅で淡水信義線から新北投線に乗り換え、新北投駅に向かいます。
新北投線は新北投駅の1駅しかありませんし、改札内での乗り換えなので難しくありません。
新北投駅に着いたら改札を抜けて真っ直ぐ進み、通りを渡るとすぐ目の前が北投公園です。
後はバスで行くパターンと同じく、公園沿いの光明路を登っていくだけで到着!
③送迎車を手配してもらう場合
台湾の加賀屋では送迎車の予約をすることができます。
北投駅まで迎えに来てくれるので、荷物が多い人はぜひ活用したいですね。(送迎場所は加賀屋HPを参照)
ボクもこの方法を使いました!日本語対応もOKな加賀屋だから安心!
送迎車は加賀屋の入り口まで送ってくれます。
利用したい日の1日前までに予約が必要なため、余裕を持って計画しておかなければいけないですね!
送迎車の予約は専用電話番号(02-2891-1238)で受け付けています。
大浴場の様子
加賀屋の入り口に着いたら、自動ドアをくぐって左に進むとエレベーターがあります。
宿泊も日帰り入浴も入り口は同じでした。
入り口には日本らしく着物を着たスタッフさんがいらっしゃり、ボクらが到着した時には混雑していなかったので、エレベーターまで案内してくれました。
大浴場のある4階でエレベーターを降りるとすぐ目の前に受付があります。
まずはここで受付を済ませて、ロッカーの鍵を借りましょう。
今回、ボクらは台北国際旅展で購入した大浴場利用券(通常利用より少しお得)を持っていたため、そちらをここで係の方に渡しました。
受付から右に進むと下駄箱があり、脱衣所ロッカーの鍵で開けることができます。
靴を脱いだ先、真っ直ぐ進むと男女別の脱衣所と大浴場、左側には足湯があります。
この先は当然ながら撮影NGということで、スマートフォン等は下駄箱に入れておきました。
大浴場の様子
ここからは大浴場内の様子、脱衣所の様子をご紹介していきます。
まず脱衣所ですが、鍵の番号と連動したロッカーがあるので、そちらを使うようにしましょう。
バスタオルはロッカー内に用意されていて、フェイスタオルは浴場への入り口に置かれているので必要な分を借りて使うことになります。
ちなみに台湾では、公共浴場は裸ではなく水着着用で入るのが一般的ではありますが、加賀屋は日本式の裸で入浴するスタイルですのでご注意ください。
水着が要らないのは旅行者にとってはありがたいですね!
内部には大浴場、寝湯、サウナ、水風呂が完備されています。
ボクは平日に訪れたこともあってか、他には台湾人の方が2人しかいませんでした。
大屯火山系に属する北投温泉は台湾でも最も温泉密度の高い地域であり、白璜泉、青璜泉、鉄璜泉という泉質が異なる3種類の温泉が存在しています。
加賀屋の泉質は白璜泉(弱酸性硫黄塩泉)とのことで、お湯の色は淡い乳白色。
白璜泉は関節痛、筋肉痛、神経痛などの効能に加えて、皮膚の角質層を柔らかくしたり、血行を促進して肌をつややかにしてくれるのだとか。
お湯の温度はそれほど高くなく、40〜41度といったところを行ったり来たり。
サウナも46度と温度は高くなく、身体に負担の少ないミストサウナのようでしたので、ゆっくり入ることができました。
大浴場にはジャグジーも付いているので、子どもでも楽しめます!
お風呂上がりには脱衣所のテレビを見ながらのんびり。
ただし、浴衣は用意されていませんから、湯冷めしないように気をつけましょうね。
アメニティにはホテルスパなども手がける日本のブランド、SOCIE(ソシエ)のものが用意されています。
ドライヤーも同じく日本のTESCOMの製品が設置されており、日本らしさに対するこだわりが感じられました。
館内の様子
お風呂上がりに館内を散策してみました。
旧正月を間近に控えていたため、館内はすっかりお祝いムードです。
上の写真はフロントにいた虎の置物。
一階から続く吹き抜けにも赤い提灯が吊るされ、宿泊客の記念撮影スポットに。
台湾らしく、赤をたっぷり使った縁起の良さそうな装飾ですね!
フロントのすぐそばにはレンタル用の着物が用意されていました。
男性の着物は3種類ほどでしたが、女性のものは種類も豊富で、選ぶだけでも楽しそう!
ただしレンタルは有料で、しかも1着800元(約3,200円)とまあまあのお値段……。
レンタルしたい方は2階フロントのスタッフに声をかけましょう。
館内の至るところに石川県ゆかりの展示がされており、それらを見て回るのも楽しかったです!
今回は大浴場だけの利用でしたが、日本料理レストラン「天翔」のミニ会席や、ラウンジ「日和」でのアフタヌーンティーをセットで楽しむのも良いかもしれません。
宿泊だと3万円くらいはかかるところを、かなりリーズナブルに楽しむことができて大満足の体験になりました!
北投のおすすめ観光スポット
日帰り入浴だけで帰るのはもったいない!ということで、ここからは北投エリアのおすすめ観光スポットを紹介していきます。
北投は台北からほど近く、温泉旅館が立ち並ぶエリアであることから、古くからレジャースポットとして賑わってきました。
温泉以外にもMRT 北投駅、新北投駅の周辺には見どころが点在しています。
温泉関連はもちろん、それ以外の見どころもありますよ!
新北投火車站
「新北投火車站」は日本統治時代に建てられた台湾鉄道・北淡線の駅舎跡。
北投温泉の賑わいとともに交通手段が必要となり、1916年に開業し、1988年の北淡線廃線まで利用されました。
現在はMRT新北投駅のすぐそばに移転再建され、当時の駅の様子や建築技術を今に伝えてくれています。
新北投駅なのに旧跡というのも不思議ですね(笑)
釘を使わずに建てられた駅舎は資料館兼ショップのようになっています。
ここでしか購入できないものもあるそうなので、台湾の鉄道好きには必見のスポットですね!
駅舎のそばには当時の雰囲気をそのままに残した台湾鉄道の車両が展示されています。
中に入って見学することもできるので、駅舎の後はぜひこちらにも立ち寄ってみてください。
所在地 | 台北市北投區七星街1號 |
電話番号 | (02)2891-5558 |
北投図書館
「北投図書館」は台湾初の環境に配慮して設計された図書館です。
デザイン、設計思想は世界でも高く評価されており、アメリカのオンラインマガジン「Flavorwire.com」で「世界で最も美しい公共図書館TOP25」に選ばれました。
自然豊かな北投の風景に馴染む外観。
一見ハイテクな要素は見受けられませんが、同じサイズのオフィスビルと比較して電力使用量は50%、二酸化炭素排出量は65%ほど少ないのだとか。
旅行者でも手続き無しで入館できますので、利用者に配慮しつつ館内を見学してみましょう。
蔵書は中国語が大半ですが、一部日本語書籍も置いてあります。
木のぬくもりを感じられる温かい雰囲気でとても落ち着きますよ!
北投図書館の基本情報
所在地 | 台北市北投區光明路251號 |
電話番号 | (02)2897-7682 |
FAX番号 | (02)2897-8538 |
開館時間 | 日・月 9:00〜17:00 / 火〜土 8:30〜21:00 |
休館日 | 公式HPでご確認ください(日本語有) |
公式HP | https://japanese.tpml.gov.taipei/ |
北投温泉博物館
北投の温泉文化や歴史を今に伝える「北投温泉博物館」は、印象的な和洋折衷の外観を持っています。
こちらも加賀屋とは道路を挟んで目の前にあります。
観覧無料なので、湯冷ましがてら覗いてみるのがおすすめ!
北投温泉博物館は1913年、日本統治時代に造られた「北投温泉公共浴場」という、いわゆる銭湯が前身。
北投の温泉産業を成長させ、日本式の入浴文化を広めることになった重要な文化財として扱われています。
戦後の法改正などの煽りを受けて一度は荒廃しましたが、博物館として1998年にリニューアルオープンしました。
当時の大浴場には北投の文化・風俗を伝える作品が展示されていました。
公共浴場時代の白黒写真も展示されていますので、昔と今の比較をしてみるのも面白いですよ。
北投温泉博物館の基本情報
所在地 | 台北市北投区中山路2號 |
電話番号 | (02)2893-9981 |
FAX番号 | (02)2893-9984 |
開館時間 | 毎週火曜日〜日曜日 9:00〜17:00 |
休館日 | 毎週月曜日・台湾祝日 |
公式HP | http://hotspringmuseum.taipei/ |
日勝生加賀屋のまとめ
今回は石川県の超人気旅館「和倉温泉 加賀屋」の台北店である「日勝生加賀屋」に行ってきました。
宿泊だと台湾でもかなりお高い部類の温泉旅館ですが、日帰り入浴ならリーズナブルに北投温泉の名湯を楽しむことができます。
程よい温度でゆっくり浸かることができる加賀屋の温泉は、日々の疲れを癒すのにもってこい。
台北から片道1時間足らずという好アクセスなので、北投散策&日帰り入浴という1dayトリップもおすすめ!
日勝生加賀屋のまとめ ※日帰り入浴のみ
- ロケーション 台北日帰りOK!新北投駅から徒歩約5分の好立地
- サービス 加賀屋らしい期待通りのおもてなし
- 日本語 日本語OKのスタッフさんが多く、困ることは無さそう
- 満足度 プチ贅沢なリラクゼーションにぴったり!
今回の利用料金……748元(約3,000円) 大浴場日帰り入浴プラン
日勝生加賀屋の基本情報
住所 | 112台北市北投區光明路236號 |
電話番号 | +886228911111 |
公式HP | http://www.kagaya.com.tw/ |
大浴場営業時間 | 7:00AM~11:00PM(最後受付 10:00PM) |
クレジット | VISA / Mastercard / JCB / AMEX / Diners |
日勝生加賀屋の宿泊予約はこちらから↓↓↓
日勝生加賀屋の日帰り入浴を予約するなら
加賀屋の日帰り入浴を利用する場合、基本的には事前予約がベスト!
上記の電話番号にかければ、日本語でも問題なく予約受付していただけます。
でも台湾の旅館に直接電話するのは不安……、という方もいますよね。
そんな方は、旅行会社で事前予約してしまうのが簡単です。
直接予約と違い、最安値ではありませんが、事前に内容を日本語で確認できるのは安心。
H.I.S.では加賀屋の日帰り入浴&ランチの現地ツアーを予約できますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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