高温多湿のタイにありながら、信じられないほど涼しい観光スポットがチェンマイにあります。
それはタイ王家の避暑地にもなっている「プーピン宮殿」です。
チェンマイ旧市街からは車で約40分とアクセスは良くありませんが、その分観光客が少なく、ゆっくり過ごすことができる穴場スポット。
この記事では、プーピン宮殿観光にあたっての注意点や見どころをご紹介します!
プーピン宮殿とは
プーピン宮殿は1962年、ラーマ9世の生母である故シーナカリン王太后により避暑を目的として建造されたタイ王家の離宮。
チェンマイで最も有名な寺院「ワット プラタート ドイステープ」があるステープ山の中腹にあり、高地ゆえに夏でも涼しさを感じられる場所です。
チェンマイ観光の定番、とは言い難いので観光客が押し寄せて混雑するというようなことはありません。
宮殿内部は非公開ですが、美しいバラ園をはじめとした宮殿の敷地内は見学することができます。
プーピン宮殿見学の注意点
一般公開されているとはいえ、タイ王家の宮殿であることには変わりないため、露出度の高い服での入場はできません。
ドイステープ寺院をはじめ、チェンマイの多くの寺院で同様の規則があるので、それと同じように認識しておきましょう。
むしろ少し厳しいくらいかも……。
ちなみに、万が一露出度の高い服装で訪れてしまった場合、プーピン宮殿向かいの商店で羽織りものなどを有料でレンタルできるようです。
ボクは今回使う機会がありませんでしたが、必要であれば相談してみましょう。
また、当然と言えば当然なのですが、現役の宮殿なのでタイ王家が使用することがあります。
その場合には見学ができないということになるのでご注意ください。
通常は1~3月に滞在されていることが多いようです。
プーピン宮殿へのアクセス
プーピン宮殿へのアクセスはお世辞にも良いとは言えません……。
チェンマイを観光で訪れた場合、中心地である旧市街やニマンヘミン通り周辺に滞在しているかと思いますが、そこからは車でなければプーピン宮殿を訪れることは難しいでしょう。
ただし、チェンマイ観光の定番スポットであるドイステープ寺院も同じ方向にあり、ドイステープ寺院の5kmほど先に位置するため、セットで訪れることができます。
旧市街西側のスアンドーク門からは車で約40分の道のり。
選択肢としてはタクシーかソンテウということになると思います。
ステープ山の中腹まで山道を登るので、トゥクトゥクは快適性、安全性、防寒といった観点からおすすめできません。
ちなみに山奥にあるプーピン宮殿ですが、帰り道が心配になりますよね。
たとえばタクシーでここまで来たはいいものの、車で40分かかる山道を歩いて帰るのは考えるだけでゾッとします……。
実はプーピン宮殿前にはソンテウ乗り場があります。
ドライバーや、ソンテウを仕切っているおじさんが大声で市街地行きのソンテウを勧めてくるのはチェンマイでは日常ですね。
多少待たされる可能性は高いですが、とりあえず帰りの足の心配はしなくてもよさそう!
プーピン宮殿を散策
プーピン宮殿を見学するにはまずチケットの購入が必要です。
チケットの値段は、タイ人であれば20TB(約70円)ですが、外国人は50TB(約180円)。
まずは入口のチケットブースでチケットを購入しましょう。
チケットブースには現在の気温も表示されていました。
29℃と聞くと十分暑いようにも感じますが、ボクが訪れた5月のチェンマイは最高気温が35℃近くになります。
高地にあるので風も吹いており、十分心地よく感じられる気候でした。
チケットを購入したらさっそくプーピン宮殿の敷地を散策してみましょう。
宮殿とはいえ、山中にあることもあってか、歩いて回れないほどではない広さ。
有料のカートに乗って見学することもできると聞いていましたが、ピークシーズンでないためか、この時は営業していませんでした……。
エントランスから右に伸びる坂道を登ると、途中から石畳の道に変わります。
屋根がオレンジと緑に彩られた建物が見えてきたら、右に行くとバラ園、左に行くと宮殿があります。
バラ園の見学に追加料金はかからないので、時間のある人はぜひそちらにも足を伸ばしてみてください。
バラ園に立ち寄ってみた
バラ園は分岐した道を右に進んだ先の開けた空間にありました。
それほど大きなスペースではありませんが、綺麗に整備されており、ゆったり散策するには良いかと思います。
バラは赤・ピンクがメインで、それほど多くはありませんが、手入れが行き届いているのかどれも綺麗に花が咲いていました。
高地で涼しいプーピン宮殿では、日の当たるところにいても快適に過ごせます。
本来バラが満開になるのは12月から1月にかけてのようなので、その時期に訪れることができるといいですね!
宮殿を見学
バラ園から元来た道を戻り、分岐点を今度は左に進みます。
道なりに進んでいくと、それらしき建物が見られるようになってきます。
これも宮殿の一部ということでしょうか。
外国からのゲストをもてなす施設もあるそうです。
宮殿内の花壇には、タイの軍人とおぼしき方たちが水やりをしていました。
物々しい格好をした軍人たちが、綺麗な花壇に水をまいている姿はちょっとシュール……(笑)
分岐点から歩くこと3分ほどで、宮殿の目の前に到着です!
正面から見るとこのような感じ。
チェンマイ旧市街の寺院でも見られるような特徴的な屋根が目を引きます。
「Reun Mu」と呼ばれるタイ北部の建築様式で建てられているのだそう。
空気が澄んでいるプーピン宮殿の敷地内でも一層静かで、涼やかな空間でした。
周囲にはベンチが設置されているので、ここで一休みというのもいいですね。
今回ボクが見て回ったのはプーピン宮殿内の半分ほどのエリア。
訪れた時間が遅かったためか、残りの半分は入ることができませんでした。
しっかり見学しようと思うなら、受付終了より時間にゆとりを持って行くほうがよさそうです。
プーピン宮殿のまとめ
プーピン宮殿は南国タイには珍しく、涼しく快適に過ごせる観光スポットでした。
現役でタイ王族に使われている離宮でもあるので、手入れも行き届いており、独特な建築様式の宮殿や色とりどりの植物を眺めながら散策するのがおすすめ!
ただし、あくまで離宮であることは忘れずに、羽目を外さないよう見学したいですね。
軍人さんが目を光らせているので、ふざける勇気も出ませんが……(笑)
チェンマイの観光地としては有名ではないものの、タイにいることを忘れるほど涼しく、混雑もしていない穴場的なスポット。
ドーイ・ステープまで来たならぜひ一緒に立ち寄ってみてください!
プーピン宮殿のまとめ ※ボクの主観での評価です
- ロケーション ドーイ・ステープ寺院とセットなら何とか……
- 一人でも楽しめる? 穴場なので観光客も少なく、気にならない
- 満足度 アクセスの悪ささえ乗り越えれば、訪れる価値のあるスポット
- 日本語 基本通じないので、簡単な英語は理解できる方が良いかも
プーピン宮殿の基本情報
住所 | 1223 Sriwichai Alley, Tambon Su Thep, Amphoe Mueang Chiang Mai, Chang Wat Chiang Mai 50200 |
営業時間 | 8:30~16:30 ※ただしチケット窓口は08:30~11:30、13:00~15:30のみ受付 |
見学料 | 50TB(約180円) |
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