【まとめ】台南のおすすめ寺院・歴史スポットTOP10!|台湾人も訪れる必見スポットをご紹介

開山神社

台湾南部の街「台南」は、台湾島の中でも最も早く開拓された地域のひとつ。

台湾に入植したオランダ人はこの台南を根拠地とし、その後の鄭氏政権においても政治・経済の中心地になりました。

日本統治時代に台湾の中心は台北へと移ってしまいましたが、台南にはその歴史ゆえに多くの旧跡が残っています。

モッシュ

あのミシュランに3つ星評価を与えられたスポットも市街地に4つ、郊外にも1つあるんですよ!

今回はそんな台南各地に点在する寺院のうち、ボクが実際に回ってみて、リアルにおすすめしたいと思った10カ所をご紹介していきます!(ご参考までにミシュラン3つ星はスポット名の後ろに★をつけています)

目次

安平古堡

安平古堡

一つ目は台南のシンボルのひとつであり、1624年にオランダ人によって建設された台湾で最も古い西洋式城堡でもある「安平古堡」です。

オランダ東インド会社による台湾統治の本拠となり、当時は「ゼーランディア城」の名で呼ばれていました。

その後、鄭成功によって台湾からオランダ人は一掃され、「安平城」と名を変えて、鄭氏政権の王城となります。

日本統治時代に当時の城郭の大半は姿を消してしまったものの、今も残る展望台は観光客にも大人気!

それほど高い展望台ではありませんが、高い建物の少ない台南では遠くまで見晴らすことができますよ。

敷地内にはかつて旧安平税務司の公館であった「ゼーランディア城博物館」もあり、17世紀の生活ぶりを伺える貴重な資料が保管・展示されています。

祀典武廟 ★

祀典武廟

続いてご紹介するのは、台湾でも最も早い時期(1665年)に建てられた関帝廟である「祀典武廟」です。

「重簷歇山式」と呼ばれる重層入母屋造りが目を引く建築美は必見。

廟内には大きな「大丈夫」の扁額が掛けられており、三国志で知られる英雄・関羽のイメージを表していますね。

婚姻を司る月下老人も祀られていることから、良縁祈願に台湾人も多く訪れます。

台湾府城隍廟

台湾府城隍廟

「台湾府城隍廟」は国定古跡にも指定されている道教の廟です。

ぜひ見ておきたいのは、正殿に掲げられた大きなそろばん

ここで祀られている「城隍爺」は善悪を判断する司法の神様とされ、死者の生前の善悪を計算するとされます。

そろばんは城隍爺が死者の善行・悪行を計算することの象徴ということですね。

台湾府城大南門

台湾府城大南門

4番目は300年近い歴史を持つ城門である「台湾府城大南門」です。

台南に残る城門の中でもかなり保存状態が良い大南門ですが、周囲は公園となっており、ゆったりとした空気が流れます。

台南の街を守るべく築かれた半月型の甕城は、その形状から「月城」とも呼ばれていたとか。

公園敷地内には数多くの石碑も残されており、大南門とあわせて見学するのがおすすめ。

祀典大天后宮 ★

祀典大天后宮

「祀典大天后宮」はもともと、中国明朝の最後の王位継承者である寧靖王・朱術桂の邸宅でした。

その後、清朝が台湾を制圧し、民心を慰撫するために媽祖廟として立て直されましたが、明朝の建築様式が残された貴重な史跡でもあります。

台湾で初めて時の政権によって建立された媽祖廟でもあり、その歴史は300年にも及ぶそう。

後殿に祀られる月下老人も有名で、独身の男女が良縁を求めて日々参拝に訪れています。

台南孔子廟 ★

台南孔子廟

6番目にご紹介するのは、台湾の最高学府とも称された「台南孔子廟」

鄭成功の息子、鄭経によって1655年に建てられており、台湾では最も古いとされる孔子廟です。

敷地の東側が学校・塾にあたる部分、西側が孔子を祀る廟にあたる部分となっています。

多くの学生が切磋琢磨したであろう廟内を、当時に思いを馳せつつ散策することができます。

台湾首廟天壇(天公廟)

台湾首廟天壇(天公廟)

続いては、道教の神様の中でも最高位の玉皇大帝が祀られている「台湾首廟天壇」です。

1854年に官民共同で建てられたと言われる天壇の内部には、貴重な古文書や資料が数多く残っています。

特に台南三大名扁とも称えられる「一」の字の扁額は有名。

これは「千算万算、天の一算に如かず(人の思案はいくらやっても、天の思案には到底及ばない)」という意味で、天に対する敬意を表しているそう。

台湾首廟天壇を訪れたら、「一」の扁額もお見逃しなく!

臨水夫人媽廟

臨水夫人媽廟

1736年に建てられた「臨水夫人媽廟」は、台湾最古の安産祈願の廟。

主神は臨水夫人こと陳靖姑

陳夫人は福建一帯が干ばつに見舞われた際、妊娠した体で雨乞いを行い、住民たちを救ったとされています。

陳夫人は流産し、その後自身も亡くなってしまいましたが、助産神として今も台湾人に敬われています。

延平郡王祠

延平郡王祠
延平郡王祠

臨水夫人媽廟の隣地にある「延平郡王祠」は、入り口で馬の背に乗った巨大な鄭成功の像が迎えてくれます。

延平郡王祠はオランダ人を追い払い、台湾開拓の礎を築いた鄭成功を祀る廟

8体いる門神は青い目に白い肌の西洋人的な特徴を持っていますが、これも鄭成功の功績に感謝するためだそう。

日本統治時代には「開山神社」と名を変えており、その当時のなごりも残されています。

赤嵌楼 ★

赤嵌楼

最後のおすすめは、安平古堡と並んで台南の二大古跡とも言われる「赤嵌楼」です。

1652年にオランダ人に築かれた当時は「プロヴィンティア城」という呼称でも知られていたとのこと。

鄭成功によって攻略されたのち、徐々に荒廃していったものの、19世紀後半に各施設が再建。

日本統治時代には病院兼宿舎としても使われるようになり、戦後、さらに修復が進められ、国定古跡となりました。

かつては科挙時代の学問の神様であった魁星爺が祀られており、今でも毎年受験シーズンには多くの受験生が赤嵌楼を訪れ、厚く信仰を寄せています。

台南のおすすめ寺院・歴史スポットまとめ

個人的なお気に入りTOP10を紹介してきましたが、どうでしたでしょうか?

台南は「台湾の京都」と呼ばれることもあるくらい、台湾の歴史を今も身近に感じられる街であり、台湾人にとっても「故郷」と呼ぶべき特別な場所です。

台湾の成り立ちを伺い知ることができる台南に、ぜひ足を伸ばしてみてくださいね!

以下のリンクはここまで紹介した以外の台南おすすめスポットなので、台南旅行の参考にしていただければ嬉しいです。

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