香港国際空港では、「インタウンチェックイン 」という便利な仕組みがあるのをご存知ですか?
香港から日本へ帰国する(あるいは他の国へ行く)場合、香港駅 or 九龍駅にあるカウンターでチェックインを済ませられる制度のことで、これを活用するとフライトの時間ギリギリまで香港観光を満喫できるように!
荷物が多い人にもおすすめです!
この記事では、香港のインタウンチェックインの仕組み・方法・場所・営業時間などを、写真付きでまとめてご紹介。
皆さんの香港旅行の参考になれば嬉しいです!
インタウンチェックインとは
香港の「インタウンチェックイン」とは、香港駅と九龍駅にあるカウンター内でチェックインや機内に持ち込まない荷物(受託手荷物)の預かり、航空券(ボーディングパス)の発券といった、国際線搭乗に必要な手続きをまとめて済ませられる仕組みのこと。
本来、空港でチェックイン開始時刻になるまで待ってから行わなければならない手続きを、事前にまとめて香港市街で済ませることで、空港では保安検査場に直行することができるのです。
ボクの知る限り、2020年現在の日本ではインタウンチェックインができませんが、台湾の桃園国際空港など、他の国々では同様のサービスも広がっていますね。
セキュリティの問題はあるのだろうけど、日本でもいつかできるようになるといいなぁ……。
香港インタウンチェックインの流れ
インタウンチェックインをする流れについて簡単にまとめてしまうと、以下の6つのステップとなります。
香港では、香港駅か九龍駅のどちらかのインタウンチェックインカウンター(中国語表記:市區預辦登機)で手続きが可能です。
どちらのカウンターでも受けられるサービスは同じなので、ご自身の滞在先や、その日のスケジュールに合わせて近い方の駅を利用すればOK。
詳しくは後述しますが、香港でインタウンチェックインをするには、エアポートエクスプレスを利用することが条件になります。
紙のチケット、ICカード(オクトパスカード)、QRコード(こちらも後述します)のいずれでも入場可能です。
空港でのチェックインと同じように、インタウンチェックインの場合にも航空会社ごとにカウンターが分かれているのでご注意ください。
カウンターの上にどの航空会社なのか示す掲示が出ているため、迷うことはないはず!
ここでも空港でのチェックインと同様、パスポートを係の方に見せる必要があります。
慌ててしまわないように、あらかじめ手元にパスポートは用意しておきましょう。
また、場合によっては予約番号を求められることもあるようなので、そちらもすぐに提示できる準備をしておくと安心ですね。
インタウンチェックインカウンターでも預け入れ荷物の受付を行ってくれます。
その場で重量を量り、問題なければそのまま預かって飛行機に積み込んでくれるお手軽サービス。
当然ながらここまで荷物を持ってきていないと意味がないので、前日までにしっかりパッキングを済ませ、預けるだけでOKなようにしておきましょう!
もちろん、「まだお土産を買ってない!」など、このタイミングで預けたくない方もいると思いますが、その場合はここで預けず、香港国際空港に着いてから預けることも可能なので安心してください。
最後は空港での手続きと同様、搭乗券(ボーディングパス)を受け取っておしまい。
ここで受け取る搭乗券は、本来空港で受け取る搭乗券と同じものですので、くれぐれも無くさないようにご注意を。
言葉にすると本当にこれだけで、空港での手続きとほとんど変わらないためとても簡単なのですが、いくつか注意事項もあるので、ここから画像も交えて説明してきます。
事前に準備するべきもの
まず、香港でのインタウンチェックインに必要なものは以下の4つです!
- パスポート
- フライトの予約番号(スマホの画面でも紙でもOK、必要ない場合も…)
- エアポートエクスプレスのチケット
- 預け入れる荷物(ある場合のみ)
①パスポートと②フライトの予約番号は、まあ当たり前ですよね。
空港でのチェックイン手続きと変わらず、カウンターで係員に見せる必要があります。
③エアポートエクスプレスのチケットですが、実は香港でインタウンチェックインをするには条件があり、そのうちの一つがエアポートエクスプレスの利用者であること。
インタウンチェックイン・カウンターの手前には改札機があり、そこにチケットのコードをかざさないと入ることができません。
エアポートエクスプレスのチケットは現地でも購入できますし、オクトパスカードと呼ばれるICカードを利用することもできますが、オプショナルツアー販売サイト「KKday」であれば事前に購入&スマホにチケットをダウンロードできるので、当日バタバタしたくない方は事前購入しておくのもおすすめ。
KKdayで購入した場合、現地で購入するよりお得(30%OFF)になるため、節約にも一役買ってくれます!
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最後に④預け入れる荷物(受託手荷物)ですね。
インタウンチェックインと同時に機内に持ち込まない荷物を預けることができるため、すぐに預けてしまいたい方は必ずインタウンチェックインカウンターまで荷物を持ってくるようにしましょう。
逆に言えば、ここで預けてしまうと受け取るのはフライトの目的地に着いてからとなるので、この後お土産を買ってカバンやスーツケースに詰めるといったことはできません。
なお、④についてはこのタイミング(インタウンチェックイン)では預けない、という選択ももちろんあり!
ボクも街歩き用の小さなリュックだけで行きましたが、預ける荷物はないと伝えるだけでOKでした。
インタウンチェックインは香港駅 or 九龍駅で
香港でインタウンチェックインができるのは香港駅か九龍駅のどちらかです。
中環や銅鑼湾などビクトリアハーバーの南側(つまり香港島)にいる場合は香港駅、尖沙咀などビクトリアハーバーの北側(つまり大陸側)にいる場合は九龍駅に行くのがよいでしょう。
手順はどちらも同じですが、ボクは滞在していたホテルから近かった香港駅でインタウンチェックインをしましたので、その際に撮った写真で実際の様子をご紹介していきますね。
香港駅はMTR・中環(Central)駅と繋がっており、かなり敷地が広いため、迷わないように気をつけてください!(経験者が語っています……)
「市區預辦登機(In-town Check In)」と表示されている看板を目指してひたすら歩きましょう。
なお、目指すのは「機場快線」という看板でもOK。
これはエアポートエクスプレスのことを示しており、「機場快線」の看板を目がけて歩くとその乗り場へ向かうことができます。
香港駅のインタウンチェックインはエアポートエクスプレス乗り場の真上にありますので、「市區預辦登機(In-town Check In)」の表示が見当たらなければ、ひとまず「機場快線」を目指せば間違いはありません。
インタウンチェックインのフロアに到着しました。
この真下はエアポートエクスプレスの乗り場になっています。
インタウンチェックイン・カウンターのすぐ外ではエアポートエクスプレスのチケットを購入することができます。
あらかじめ香港到着時に買っておかなくてもいいので、予定が流動的な方にはありがたい。
なお、現地でエアポートエクスプレスのチケットを購入すると、香港駅 → 空港まで大人1名で115HKD(約1,650円)とやや高いのが気になりますね……。
インタウンチェックインの手続き
それではさっそくインタウンチェックインカウンターに入ります!
エアポートエクスプレスのチケットを白く光っている部分に当てるとコードを読み取ってくれます。
Suicaと同じようにオクトパスカードをかざす場所もありますね。
そう、実はチケットを購入しなくても、オクトパスを持っていれば入場することはできるのです。
ただし、気をつけるべき点もありますので後述します!
インタウンチェックインカウンターに入場すると、上の写真の通り、すぐ目の前に航空会社ごとにカウンターが分かれていますので、ご自身の予約した航空会社に並びましょう。
ここから先は、本来空港でするはずの手続きとなんら変わりません。
カウンターで自分の順番が来たら、パスポートを提示すれば手続きを始めてもらえます。
予約番号も手元にあったほうがいいでしょうが、確認されないケースもあるようでした。(ボクは確認されませんでした)
ちなみにこの日は平日21時頃に手続きに行きましたが、どの航空会社もほとんど混雑していませんでした。
混雑状況は休日だとまた違ってくるかもしれないので、ある程度の余裕は持っていたほうがいいですね。
機内に持ち込まない荷物はここで預けることができます。
預ける荷物がある人は忘れず持参するようにしましょう。
繰り返しになりますが、次に荷物を受け取るのは目的地の空港になるので注意してください。
香港国際空港で荷物を受け取るわけではないので、この後荷物を詰めるといったことはできませんよ。
荷物を預けて、航空券を受け取ったら手続きは終了!
入ってきたのと同じ場所に出口用の改札があるので、そこから出るようにしましょう。
今回は混雑していなかったこともあり、インタウンチェックイン・カウンターに着いてからボーディングパスを受け取るまで10分もかかりませんでした。
空港でのチェックインはフライトにもよりますが、待ち時間だけでも数十分かかるのがザラですよね。
香港インタウンチェックインのメリット
一通り、インタウンチェックインの流れをご説明しましたが、ここでそのメリットを整理したいと思います。
香港インタウンチェックインのメリット
- 離陸時刻の1日〜90分前にチェックインをすることができる
- 空港でのチェックインにかかる待ち時間を大幅に短縮できる
- 最終日に大きな荷物を持ち歩かなくて良い
- エアポートエクスプレスの利用者であれば、無料で活用できる
①・②については大したことではないようにも聞こえますが、例えば午後のフライトだとして、朝のうちにチェックインを済ませておけば、空港に向かうのはギリギリで大丈夫ということに。
保安検査場に直行できるので、チェックインカウンターの混雑を見越して早めに空港に行く必要がなくなりますね。
最終日の最後の最後まで香港観光を満喫できますよ!
③も同様で、最終日の観光を最大限楽しむなら荷物は事前に預けてしまった方が楽ですよね。
香港は日本のようにどこにでもコインロッカーがあったりはしませんので、事前にチェックインと同時に荷物も預けてしまうのが得策。
また、これだけのメリットがありながら、何か追加で料金が発生することがないのも嬉しいポイント!
エアポートエクスプレスは、香港国際空港へ行く多くの方が利用すると思いますので、この点がデメリットになることはあまりないかと思います。
香港インタウンチェックインの注意点
大変便利かつ(エアポートエクスプレスを使うなら)無料で利用できるインタウンチェックインですが、注意しなければならない点もいくつかあります。
現地で慌てることのないよう、こちらもあわせて確認しておいてくださいね。
すべての航空会社でできるわけではない
香港国際空港に乗り入れる航空会社の全てがインタウンチェックインに対応しているわけではありません。
意気揚々とインタウンチェックイン・カウンターまで行って実は受け付けていない航空会社でした、では残念なので、事前にチェックしましょう!
2019年3月時点で利用可能な航空会社は66社もあるので、ほとんどの場合は問題ないかと思います。
心配な方は、MTRの公式HPに掲載されているPDFで確認してみてくださいね。
今後の更新は反映されないので、心配な方は公式HPでご確認を!
PDFの赤字で書いてある航空会社はフライト前日のチェックインが可能です。
ボクは今回香港エクスプレスを利用したので、前日のうちにチェックインを済ませることができました。
裏を返すと、赤字ではない航空会社はフライト当日でないとインタウンチェックインはできない可能性が。
カウンターの営業時間も航空会社によって異なるので、早朝・深夜のチェックインを考えている方は事前に航空会社のHP等で確認しましょう。
エアポートエクスプレスのチケットが必要
ここまでも何度か述べましたが、エアポートエクスプレスのチケットが必要です。
インタウンチェックイン自体がエアポートエクスプレスの利用者向けサービスなので、これについては仕方がないですね。
インタウンチェックイン・カウンターそばでチケットは購入できるので、あらかじめどこかで用意してくる必要はありませんよ。
オクトパス(八達通)でも入場可能
香港で快適な移動を実現するには必須の交通カード「オクトパス(八達通)」を持っていれば、それを使って入場することも可能。
運賃もチケットを購入するよりちょっとだけ安くなります。(115HKD → 110HKD)
注意しなければならないのが運賃が引き落とされるタイミング!
インタウンチェックイン・カウンターにオクトパスを使って入場すると、その時点でエアポートエクスプレスの運賃が引き落とされることになります。
あとで実際にエアポートエクスプレスに乗るときにはチャージ額が減らないので、損をするわけではありません。
ただし、あらかじめ運賃分をチャージしておく必要があるのでご注意ください。
KKdayのバウチャーでも入場可能
エアポート・エクスプレスの運賃はそもそも若干高いです。
香港駅と空港駅を最速24分間で結ぶ利便性は素晴らしいものの、節約旅だと、時間はかかるけど安いバスとどっちを使うか迷うところ……。
そういう方には、オプショナルツアーやアクティビティを取り扱う予約会社「KKday」がおすすめ。
KKdayではエアポートエクスプレスの割引チケットを販売しています。
通常205HKD(約2,900円)のところ、KKdayで事前購入するだけで往復で約2,000円で空港 ⇄ 香港駅のチケットが購入できます。
ボクも今回、KKdayで割引チケットを事前購入していたのですが、メールでQRコードが付いたバウチャーが送られてくるだけで、面倒な手続きや書類の受け取りなどはありませんでした。
メールに含まれるQRコードを改札口でかざすことで、空港からエアポートエクスプレスに乗ることも、インタウンチェックイン・カウンターに入場することもできるので快適。
事前にあらかじめ購入しておくことができるので、時間がない方にもありがたい商品でした。
\ お得にチケットを購入するなら /
最後に
今回は香港でのインタウンチェックインの流れや注意点をまとめてみました。
ボクもやってみるまではちゃんとできるか心配でしたが、実際には拍子抜けするほど簡単。
香港観光を最後まで楽しむために、ぜひインタウンチェックインを有効活用してくださいね!
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