台湾全土を網羅するホテルチェーン「老爺グループ」のデザイナーズホテル「the place ホテルロイヤル 台南」に宿泊しました。
老爺は台北市中山区の「ホテルロイヤルニッコー 台北」も運営しており、日本人の旅行者にはこちらの方が馴染み深いかもしれません。
今回はthe place ホテルロイヤル 台南のアクセスや客室、朝食の様子をご紹介していきます。
the place ホテルロイヤル 台南へのアクセス
ザ プレイス 台南は、台湾鉄道(台鉄) 台南駅からは東に少し離れた落ち着いたエリアにあります。
台南で有名な観光スポットや人気のレストランは台鉄台南駅西側に多いので、観光の拠点として考えると、立地はそれほど良くないかもしれません。
なお、台湾高速鉄道(高鐵) 台南駅からはバス(H62)が出ており、所要時間は40分ほどとなります。
こちらがザ プレイス 台南の入り口。
車寄せがあるので、タクシーを利用した場合はエントランス目の前まで入ることができます。
ちなみにこのホテルはショッピングモールと直結しており、買い物や食事に困ることはないでしょう。
観光向きの立地ではないと書きましたが、中長期滞在ならむしろ便利かもしれません。
ボクは高鐵の遅延で夜遅くに台南に着いたため、タクシーでホテルまで移動しました。
所要時間は25分ほどでバスの半分程度になりましたが、渋滞もあったため、運賃は400元(約1,600円)とかなり高くつきました……。
the place ホテルロイヤル 台南 チェックイン
エントランスをくぐると天井が高く、開放的なロビーが広がっています。
中央で明るく輝いているところがフロントなので、まずはそちらでチェックイン。
チェックインでは中国語ができるか聞かれ、できないと伝えるとその後は英語でのやり取り。
クチコミを見る限り日本語ができるスタッフもいるようですが、担当してくれた方は英語だけのようでした。
とはいえ、難しいことは聞かれませんし、ボクもほぼ「イエス」しか喋っていないので、語学に自身が無くても心配はありません。
紙を見せられながら宿泊日程を確認してサイン、その後に支払いの手続きと館内説明でおしまいです。
今回、ボクはBooking.comを通じて予約したのでクレジットカード情報は事前提供済み。
「そのカードにチャージするけどいいのか?」と聞いてくれたので、ここでも「イエス」と答えておきました。
支払いに使うカードを変更したいなら、このタイミングで申告しておきましょう。
館内や朝食の説明を受けるとカードキーをもらえるので、フロントの隣に3基あるエレベーターを使って客室へ移動。
クラシックツインルームに宿泊
こちらが客室フロアの様子。
黒の木目調の壁面に、白い床と客室ドアのコントラストで清潔な雰囲気でした。
廊下はかなり長く、1フロアにかなりの客室数がありそう。
客室ドアも光沢のある白で仕上げられており、スマートな印象。
カードキーをドアノブの下、ホテルロゴになっているセンサーにかざして中に入ります。
こちらが今回宿泊した「クラシックツインルーム」です。
客室フロアと同様、白黒基調のスタイリッシュで清潔な雰囲気でした。
ベッドスペースとバス・トイレが上手く分かれており、導線もすっきりしています。
こちらはベッドスペース。
ベッドのほかにデスク、チェア、テレビが配置されていました。
二台のベッドはシングルサイズ(120cmくらい?)で、台湾伝統の「紅眠床」というスタイルをモチーフにしたデザインになっているそうです。
写真だと少し分かりづらいですが、寝台の上に囲いがめぐらされていますよね。
「紅眠床」は寝台の上を天蓋が覆う寝所のスタイルを指しており、かつて台湾の富裕層に用いられ、庶民にも広がっていったのだとか。
1970年代以降は洋式に取って代わられたため、現代では一般的ではなく、台湾人にとっても懐かしい、あるいは珍しいデザインになっているようです。
二台のベッドの間にはコンセントが三つ。
日本のプラグもそのまま刺さりますが、電圧は台湾の方が高い(110V)ので、製品によっては変圧器が必要です。
お部屋の電源は手前側のベッドにだけ付いていました。
お部屋の隅にはチェアとサイドテーブル。
台南の伝統的な柄なのかはわかりませんが、背もたれのデザインがかわいいですね。
腰掛けるには少し座り心地が悪かったです。
サイドテーブルに置かれているミネラルウォーターとスナックはもちろん無料。
デスクは独立型で、仕事をするにも十分な大きさ。
椅子やライトのデザインにもこだわりを感じます。
テレビは奥のベッドの脇に壁掛けで用意されています。
角度的に手前の人は少し見づらいかもしれませんね。
日本語チャンネルも見当たらなかったので、ボクは滞在中ほぼ見ることはありませんでした。
入り口に戻ると、パネルで空調操作ができるようになっています。
ただし、冷房 or 送風しか選択できず、暖房は使用できないようでした。
年中暖かい台南では必要ないということかもしれません。
バスルームの手前にはクローゼットがあります。
容量は長期滞在でもなければ十分なスペース。
中にはカラフルなスリッパとセーフティーボックスも用意されていました。
クローゼットの横には冷蔵庫。
こちらにもミネラルウォーターがありますね。
合計四本、暑い台南の観光にはありがたいサービスでした。
バスルーム&アメニティ
クローゼットの反対側にトイレがあります。
壁と一体化した扉ではじめは気が付きませんでした(笑)
TOTO製のトイレは台南では珍しくウォシュレットも完備。
洗面台はかなり広めにスペースを取ってあるので、二人で同時に身支度しても手狭にはならなそうです。
オリジナルのハンドソープとローション。
壁面の扉を開けるとパナソニック製のドライヤーとアメニティ類が出てきます。
アメニティは一通りのものが揃っていました。
この部屋タイプはバスタブは無く、シャワーブースのみです。
レインシャワーもありませんが、シャワーの水圧や使い勝手はいい感じ。
こちらもオリジナルのボディソープとシャンプー。
展示スペースやショップが楽しい!
各階エレベーターホールでは色々な展示がされているようです。
6階ではお茶にまつわる展示がありました。
いろんな陶芸家の世界観が表現されていて、見ていて面白かったです!
6階にはジムもありました。
ランニングマシンだけのシンプルな設備ですが、中長期滞在であれば運動不足解消にも良いですね。
その他、自動販売機や電子レンジなども設置されています。
1階ロビーでは壁面をディスプレイに使ったショップもあります。
デザインも素敵で、見ているだけでも楽しめます!
台湾料理も楽しめる朝食ビュッフェ
朝食は朝6:30から5階 レストランで、ビュッフェ形式で提供されています。
席と席の間隔は広めに取られていて、他の席を気にせず寛ぐことができると思います。
ビュッフェは生野菜やサラダなど、健康に良さそうなメニューが多い印象。
台湾料理も種類が豊富なので、いろいろチャレンジしてみるのも良いかも!
せいろで蒸された饅頭や肉圓など、食べ応えのあるメニューもあります。
肉圓と言えば、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』で千尋のパパが食べていた料理のモデルとも噂されていましたが、実際には関係ないみたいですね。
台湾人の友人にそのシーンを見てもらったところ、「これが肉圓なわけがない」と一蹴されました(笑)
品数はそれなりかと思いますが、洋食、台湾料理ともに目を引くメニューが多く、ついつい取りすぎました……。
ちなみに残念ながら和食はありませんでした。
台湾料理の定番「魯肉飯」は脂身少なめ。
個人的に赤身や脂身が多い魯肉飯は苦手なので美味しく頂けました。
魯肉飯のお椀には中国語と英語で目安のラインが書かれていました。
ちょっとした遊び心もデザイナーズホテルらしくて素敵ですね。
the place ホテルロイヤル 台南のまとめ
ザ プレイス 台南は台湾の有名ホテルチェーンが手がけるデザイナーズホテルだけに、安定感のあるサービスとオシャレで個性的なデザインが魅力の素敵なホテルでした。
立地面では台鉄台南駅からやや離れており、主要観光スポットとも少し距離があるので、短期滞在の場合は移動時間のロスが気になるかもしれません。
とはいえ、ショッピングモールと直結しているため食事やお買い物で困る心配はなく、中長期の滞在向きと感じました。
また、主要観光地までもバスやタクシーを使えばそれほど遠くはない(費用も日本ほど高くない)ため、ただ泊まるだけでなく、しっかり寛げることも重視するならおすすめできるホテルです。
ザ プレイス 台南のまとめ
- ロケーション 駅・主要観光地からやや遠いが、商業施設直結
- サービス 過剰な干渉はないものの、安心感のある対応
- 朝食 クセのない台湾料理やヘルシーメニューが多い
- 満足度 滞在自体は満足、立地が許容範囲であれば満足できる
- 日本語 フロントスタッフは不可も、日本語標識・案内多め
今回の宿泊費……3,842元(約16,000円) 朝食付きプラン
the place ホテルロイヤル 台南の基本情報
住所 | 701 台南市東區中華東路一段368號 |
電話番号 | 062366168 |
公式HP | https://www.hotelroyal.com.tw/ja-jp/tainan |
IN・OUT | IN 15:00 / OUT 11:00 |
クレジット | VISA / Mastercard / JCB / AMEX / DINERS |
ネット環境 | 館内WiFi無料 |
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