【小白宮】スペイン風回廊が見どころの淡水歴史建築!|台北から約1時間の穴場スポット

台北から約1時間の港町「淡水」は夕日が有名ですが、それだけではなく歴史スポットが数多く存在する場所でもあります。

日本統治時代以前にはヨーロッパの国々に支配されていたので、台湾では珍しく、西欧風の建物が多いのも特徴!

今回はそんな数ある歴史スポットの中でも、最もエレガントと言って過言ではない「小白宮」へ行ってきましたのでご紹介します。

目次

小白宮とは

「小白宮」は、正式名称を「前清淡水關稅務司官邸」と言い、中国清王朝が淡水に設置した税関役人の邸宅です。

清が英仏連合軍に敗れ、「天津条約」により開国を強いられた後、台湾の港町・淡水にも主に輸出入を行う船からの税金徴収を目的に税関が設置されました。

当初は中国人が税関の長として派遣されたものの、不正が横行したことを受け、その役目を外国人に委ねることに。

税関自体には居住に適したスペースがなく、派遣された外国人の長官には住まいが必要でしたが、当時の台湾の民家も外国人が住むのにはふさわしくなかったことから、官邸として小白宮が建てられることになりました。

1862年に建築された小白宮はすでに100年以上の歴史を持ちますが、そのような時代背景、居住者が西洋人ということもあって、スペイン風の建築様式が採用されています。

モッシュ

その白く美しい外観から「小白宮」の通称で呼ばれるようになったのだそうです!

邸宅をぐるりと囲むスペイン風の回廊は優雅なデザインは有名で、現代では台湾人がウエディングフォトを撮影するスポットとしても人気を博しているのだとか。

また、小高い丘の上に位置する小白宮からは淡水港を一望することができ、淡水でも人気の観光地の一つです。

小白宮へのアクセス

小白宮へは、MRT・淡水駅の前から出ているバス(紅26 or 836)に乗車し、最寄りのバス停「小白宮」で下車してすぐ。

モッシュ

約10分で到着です!

港町・淡水は街並みが美しく、心地よい風も吹いているため、駅前からゆっくり歩いて行くのもあり。

直接小白宮へ向かうと約20分の道のりですが、道中には「多田榮吉故居」という日本統治時代の日本式邸宅があり、こちらも淡水の人気スポットなので立ち寄ってみるのもおすすめ。

台湾人にも人気の日本式邸宅「多田榮吉故居」の紹介記事はこちら↓↓↓

外観

バス停から緩やかな坂道を登っていくと、石造りの塀に囲われた小白宮が見えてきます。

植栽

小白宮は色とりどりの鮮やかな花が見られることでも知られています。

現在の小白宮は新北市によって管理されていて、植栽などもきちんと手入れがされていました。

日本ではあまり見かけない植物も多く、詳しくない人でも楽しめるはず!

入口

こちらが入り口ですね!

この時はコロナ対策として入館者の名前と電話番号を記帳すること、それにマスクの着用が必須でした。

チケット

80元(約290円)の入場料を支払っていざ中へ!

チケットの絵柄はこの小白宮ではなく、この後に訪れた淡水のシンボル「紅毛城」を描いたものでした。

このチケット一枚で小白宮、紅毛城、滬尾砲台の三つの観光スポットに入場できるので、セットで見て回るのがおすすめ!

モッシュ

時間の都合で、ボクは滬尾砲台を断念……。

淡水のシンボル「紅毛城」の紹介記事はこちら↓↓↓

小白宮を散策

ジオラマ
モッシュ

この写真は小白宮のジオラマなのですが、全体像が分かりやすいのでご紹介させてください。

塀に覆われた敷地の中で一番大きな建物が小白宮のメインの邸宅部分です。

上の写真では建物の左側に見えているのが入り口で、今も観光客はここから出入りすることになりますね!

邸宅部分の下には庭園が広がっており、ガジュマルやハイビスカスのような南国感溢れる植物が植えられているスポット。

敷地の一番下側にはウッドデッキがあって、ベンチも整備されているので、ここでのんびり休憩するのもいいかも!

少し分かりづらいですが、庭の真ん中部分に二つ凹んでいる箇所があるのですが、これは戦争で砲弾が着弾した時の跡なのだとか……。

ガジュマルの木

ここからは、実際に小白宮を散策した時の様子をご紹介していきます!

入り口から右に折れると、庭園をぐるっと回るように見学することができるようになっていました。

庭園内には立派なガジュマルの木がいくつか生えています。

ガジュマルの木

こちらの木もすごいですね!

いずれもお世話が行き届いていて、とても瑞々しい力強さを感じました。

ボクは東京生まれ千葉育ちであるからか、こういった南国感のある木々は見るだけでテンションが上がってしまいます(笑)

庭園

敷地の端から見る小白宮。

かつて小白宮に駐在していた外国人長官はここでお茶を楽しんだのでしょうか。

モッシュ

日差しが強い台湾では、きっとめちゃくちゃ暑かったでしょうけどね……(笑)

ウッドデッキ

庭園にはちょっとした休憩ができるウッドデッキもありました。

以前からあったものではないようですが、庭園をじっくり眺めるにはちょうど良いスペース!

庭園

庭園の真ん中には、戦争で砲弾が着弾した凹みが二箇所あります。

ジオラマではちっちゃな穴に見えましたが、実際に見てみるとはっきりと凹んでおり、衝撃の大きさが窺い知れました。

回廊

庭園をグルッと一周すると、小白宮の邸宅に戻ってくることができます。

このヨーロッパの建築様式で建てられた邸宅は、その美しさから観光客にも人気で、台湾人のウェディングフォト撮影にも使われるスポットなのだとか。

建物内

邸宅は内部も解放されており、当時の雰囲気を知ることができました。

ジオラマ
モッシュ

再びジオラマで全体を確認してみます。

邸宅は一階建てでそれほど大きくはなく、部屋数もあまり多くはないことがわかりますね。

住んでいたのは税関役人一家と使用人だけなので、いわゆる「宮殿」とは別物ということでしょう。

絵画

邸宅内では淡水の風景を描いた絵画が多数掲げられていました。

この絵画は、淡水から河の反対側にそびえる觀音山(標高616m)を描いたもので、おそらくこの小白宮からの景色だと思います。

觀音山はそれほど標高が高くないこともあり、ハイキングをすることもできる、淡水のシンボルの一つですね。

小白宮からの景色

こちらが小白宮の裏(表?)から撮影した觀音山と淡水河!

少し角度は異なりますが、先ほどの絵画と同じような風景がリアルに広がっています。

モッシュ

小白宮は高台に位置しているので、河沿いを散策するだけでは見られない景色を楽しむことができました!

小白宮のまとめ

植栽

「小白宮」は、かつて淡水を支配した欧米人の邸宅として使われた建物です。

台湾では珍しいヨーロッパ風の建築と優雅な庭園が人気の観光スポットとなっており、敷地内では色とりどりの花が咲いているので散策にもうってつけ!

小白宮から望む淡水河と觀音山は、河沿いを歩くだけでは見ることができない景色なので、淡水を満喫するならぜひとも立ち寄っておきたいですね。

モッシュ

「多田榮吉故居」「紅毛城」という同じく淡水の歴史スポットのちょうど中間に位置していて、セットで訪れるのが散策ルートになっているようでした。

小白宮のまとめ ※ボクの主観での評価です

  • ロケーション  駅からは歩くが、淡水の景色を楽しめる!
  • 一人でも楽しめる?  カップル・ファミリーが多めかも
  • 満足度  300円足らずで見学できてコスパ良好
  • 日本語  通じないが、チケット購入だけなので問題はなし

小白宮の基本情報

住所No. 15號, Zhenli St, Tamsui District, New Taipei City, 251
電話番号+886-226-282-865
営業時間平日 9:30〜17:00 土・日 9:30〜18:00
入場料80元(約290円) ※紅毛城・小白宮・滬尾砲台の共通券

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