【識名園】琉球王の世界遺産離宮|首里エリアで庭園&海の見えない絶景が楽しめる散策スポット

沖縄観光の定番と言えば、琉球王の居城でもあった世界遺産「首里城」ですよね。

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今回ご紹介する「識名園」は、その首里城からも近く、やはり琉球王家にゆかりのあるスポット。

本州でもよく見かける廻遊式庭園ではありますが、琉球の建築様式や中国大陸のテイストも取り入れられており、一見の価値がある庭園だと思います。

今回は、琉球王家最大の別邸「識名園」のアクセスや費用、営業時間、おすすめポイント&注意点をご紹介していきます。

目次

識名園とは

識名園

識名園(しきなえん)は、琉球の言葉で「シチナヌウドゥン」とも呼ばれていた、琉球王家最大の別邸です。

主に王家の保養や外国使節の接待に使われていたとされ、場所も王の居城である首里城からはほど近く。

琉球王家の別邸としては、17世紀頃に同じく首里エリアの崎山村に「御茶屋御殿(ウチャヤウドゥン)」が築かれ、その後、18世紀後半に「識名園」が築かれたそうです。

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首里城から見て東の御茶屋御殿を「東苑」、南の識名園を「南苑」とも呼んでいました。

識名園は池を中心に、その周囲を巡ることができる「廻遊式庭園」という造園形式。

日本本土でも江戸時代に諸大名が競って造った形式でもありますが、識名園はそれらの庭園とは一味違う特徴があります。

例えば、池の周囲には琉球石灰岩を巡らせたり、池の小島には中国風のあずまやを配置するなど、琉球独自の工夫が凝らされています。

識名園は太平洋戦争末期の沖縄戦で壊滅的なダメージを受けたものの、1975年(昭和50年)から復元・整備が行われ、現在の姿を取り戻しました。

あまり知られてはいませんが、2000年12月2日には首里城や斎場御嶽、今帰仁城跡などとともに「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産登録されています。

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識名園へのアクセス

識名園は首里城からやや南に下った場所にあります。

とは言っても首里城からは徒歩約30分、首里城最寄りのゆいレール「首里」駅からは徒歩約40分と、歩くにしてはやや遠い距離。

自家用車・レンタカーを使うか(無料駐車場あり)、首里駅からタクシー or バスに乗るのが選択肢になるでしょう。

自家用車・レンタカーを使う場合

自家用車・レンタカーを使って識名園へ行く場合、那覇空港から約30分程度かかります。

Google mapでは15分前後と表示されたりしますが、渋滞の多いエリアを通ることになるので、30分程度は見込んでおいた方が良いと思います。

県道222号線に入ってすぐ、無料駐車場の入り口があります。

バス・タクシーに乗る場合

バスで識名園へ行く場合、那覇空港から直通バスはないようなので、乗り換えが必要になります。

バス×バスだと乗り換え時間が思ったより長くかかることもありますので、おすすめはゆいレール×バスを使う方法。

ゆいレール「牧志」駅まで行き、そこから徒歩2分のバス停「牧志」で5番系統バスに乗車、「識名園前」で下車となります。

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所要時間は合計で40分ほどでしょうか。

タクシー利用の場合はゆいレール「首里」駅まで行ってから、駅前でタクシーを拾いましょう。

乗車15分ほどで識名園に到着です。

識名園の営業時間・料金

識名園

こちらが識名園の入り口。

駐車場とは直結しており、園内入り口の手前に受付があります。

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まずはチケットを購入しましょう!

識名園

識名園の観覧料金

個人団体(20人以上)
大人400円320円
中学生以下200円160円
未就学児無料無料

識名園の入園時間

4月1日〜9月30日午前9時〜午後5時30分
10月1日〜3月31日午前9時〜午後5時

なお、識名園は毎週水曜日が休園日となりますが、その日が休日 or 慰霊の日に当たる場合はその翌日が休園になるため、自身の旅程と合わせて確認するようにしましょう。

識名園を見学

識名園

ここからは識名園の見どころをご紹介していきます。

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琉球王家の別邸にふさわしい広さと優美さを兼ね備えた、素晴らしい庭園ですよ!

番屋

識名園

識名園の園内に入ってすぐに見えてくるのが、この「番屋」です。

小ぶりな一軒家ほどの大きさですが、入り口のすぐそばで、むしろ庭園からはやや離れた場所に建てられています。

識名園

この番屋、その立地からも名前からも察することができるように、番人が詰める小屋だったそうです。

園内で過ごす王家や外国使節の護衛をするために、番人たちはここで待機していたのですね。

通用門と正門

識名園
識名園の通用門

番屋のほど近くには「通用門」、そのさらに先には「正門」が並んでいます。

通用門、正門ともにほぼ同型をしており、「屋門(ヤージョウ)」と呼ばれる屋根の付いた形式の門です。

屋門は格式あるお屋敷にのみ許されていたもので、この識名園の屋門は王府時代の格式を踏襲しているのだとか。

育徳泉

識名園

正門前からは、庭園奥の池への道が伸びています。

その池の手前にあるのがこの「育徳泉(いくとくせん)」です。

池の水源にもなっているこの泉の周辺には、沖縄独特の様式である「あいかた積み」で琉球石灰岩が積まれています。

琉球時代のグスクでも見られる優美な曲線を描いた積み方は、日本本土ではあまり見かけないものですね。

識名園

育徳泉の上には二つの石碑。

それぞれ泉を当時の琉球王が称えたもので、右は1800年、左は1838年に建てられたそうですが、戦災で破損したため、1980年(昭和55年)に復元されました。

池と御殿(ウドゥン)

識名園

育徳泉の奥には池が広がっています。

識名園

池はかなり広く、中には小島が配置されています。

当時は舟遊びもすることができたようです。

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暑い沖縄では舟遊びは贅沢な涼の取り方だったでしょうね!

識名園

池に面した開けた場所には「御殿(ウドゥン)」が立てられています。

当時の上級階級にのみ許された建築様式で建てられていますが、雨端など、一部に民家風の造りも見られます。

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別邸だからこそ、遊び心を取り入れたということなのでしょうかね。

識名園

パッと見、それほど大きな屋敷ではないですが、実は約159坪もの面積を誇り、15の部屋がありました。

ここに王家の人々や冊封使などの外国使節が滞在していたのですね。

識名園

こちらは台所ですね。

台所だけはこの建物内で唯一天井が無いのですが、それは調理に伴って発生する煙が天井裏に広がるようにするため。

こうすることで建物の木材が乾燥して丈夫になり、シロアリなどの害虫対策にもなっていました。

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湿度の高い沖縄ならではの工夫ですね!

石橋と六角堂

識名園

浮かぶ小島に架けられた石橋や、小島に建てられた東屋は存在感があります。

識名園

小島を挟んで池の対岸と繋ぐこの橋は、中央が高くなったアーチ橋になっており、中国風のデザインを取り入れています。

日本の中でも中国大陸に近く、交易も盛んだった沖縄は、日本、中国、そして琉球独自の文化が混ざった建築様式が多く見られますね。

識名園

こちらが池に浮かぶ東屋「六角堂」です。

中に入ることはできませんが、六角形の特徴的な姿が目を引く建物。

屋根の形や、黒く色付けた瓦など、こちらも中国らしい趣を感じさせるデザインになっています。

滝口と舟揚場

識名園

池を挟んで御殿の反対側あたりには「滝口」があります。

池から溢れた水はここの石造りの掛樋から流れ落ちており、まさに滝のような音を立てています。

ここにはかつて東屋が建てられており、その水音と景色で涼を取ることができる絶好の避暑ポイントでした。

識名園

滝口のそばには「舟揚場」があります。

池に浮かべる舟を引き揚げるための場所で、これは日本庭園でもよく見られる造りでした。

勧耕台からの景色

識名園

識名園の中でもやや高台になっている「勧耕台」は、沖縄本島南部を見渡すことができる展望スポット。

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この日はあいにくの天候で、景色はイマイチでした……。

この勧耕台、海を見ることができないのも特徴。

海が見えないことで大陸と同じような景色になるため、中国からの冊封使をここへ招き、「琉球は決して小さな国土ではない」とアピールしたと考えられてえいます。

識名園のまとめ

識名園

識名園は琉球王家や外国使節が滞在した、琉球王国最大の別邸。

首里城のすぐそばにありながら、あまり注目されていないスポットではありますが、れっきとした世界遺産の構成要素のひとつ。

世界遺産とされるにふさわしく、琉球王国時代の建築様式に触れることができ、晴天時には「勧耕台」からの沖縄らしからぬ展望も楽しむことができます。

モッシュ

せっかく首里城まで来たのなら、ぜひこの識名園まで足を伸ばしてみて!

識名園のまとめ

  • ロケーション  最寄駅からのアクセスはイマイチ、首里城とセット観光がおすすめ
  • 一人でも楽しめる?  ひとり客は少ないが、広大な園内ではさほど気にならない
  • 満足度  沖縄流の廻遊式庭園は散策するだけでも見応えあり!

識名園の基本情報

住所〒902-0072 沖縄県那覇市真地421-7
電話番号098-855-5936
公式HP(那覇市HP)https://www.city.naha.okinawa.jp/kankou/bunkazai/shikinaen.html
営業時間4〜9月 午前9時〜午後5時30分 / 10〜3月 午前9時〜午後5時
駐車場無料

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