この記事では、青森と函館を繋いでいた青函連絡船・摩周丸を紹介します。
函館といえば海鮮!ということで函館朝市(昼も飲食店はやってます)でお昼ご飯に海鮮丼を食べた帰り。
せっかくだからと、近場の観光スポットを楽天トラベルの観光案内サイト「たびノート」を見て気になったので足を運んでみました。
船そのものが記念館という面白いコンセプトで、見どころがたくさん!
摩周丸とは何ぞやということから、アクセス・駐車場情報や、館内の様子も紹介していきます!
摩周丸とは
摩周丸(ましゅうまる)は、1965年〜1988年まで青森と函館を海路で結ぶ「青函連絡船」として就航していた船のこと。
摩周丸は国鉄所有の船として就航していましたが、1987年の国鉄分割民営化にともないJR北海道に継承されます。
そして、間もなく開通した青函トンネルにによりその役目を終え、他の青函連絡船とともに終航することとなりました。
その後はJR北海道から第三セクター、函館市と所有が変わり、現在は特定非営利活動法人「語りつぐ青函連絡船の会」によって「函館市青函連絡記念館 摩周丸」として、その船体を生かして青函連絡船の歴史を現代に伝えてくれています。
摩周丸へのアクセス
摩周丸は函館朝市を函館港の方向に抜けた先、若松ふ頭に係留されています。
巨大なクルーズ船も寄港する岸壁で、遠目からは先にクルーズ船を見つけることができるかもしれません。
JR函館駅前からは徒歩で10分かからない距離。
函館朝市の脇を抜けていくような道のりなので、新鮮&具だくさんの海鮮丼を食べてから向かうのもいいですね!
摩周丸の前に広がっており、グーグルマップにも表示される「イカ広場」は海風が心地よく吹いていました。
イカ広場からは函館港と、その先の函館山までが綺麗に見渡せます。
この日はあまりに快晴すぎて、海からの照り返しがきつかったですが(笑)
10月の函館は風が気持ちよく、過ごしやすい気温ですが、ベイエリアを訪れるのであれば日焼け対策はしっかりしておいたほうが良さそうです。
そして、イカ広場の先には摩周丸の船首が!
摩周丸は「海の上に浮かぶ記念館」というちょっと珍しい観光スポットなのです。
摩周丸に駐車場はあるのか
結論から言えば、摩周丸の専用駐車場というものはありません。
ただし、「函館駅前広場駐車場」と「函館市若松町駐車場」の二ヶ所と提携しており、摩周丸に入館すれば二時間無料にしていただけます。
どちらかと言うと若松町駐車場の方が摩周丸には近いです!
どちらの駐車場からも摩周丸までは徒歩約5分前後ですし、専用駐車場ではなくても、無料であれば気軽に利用できますね。
摩周丸に入館
摩周丸への入口は船体の後ろのほう。
ちなみに摩周丸の後ろ(上の写真右端)に移っているのはビルやマンションではなく、巨大なクルーズ船です。
入り口には摩周湖とイルカのイラストが!
こちらは摩周丸のシンボルマークとして船体にもえがかれていますよ。
船体そのものが記念館の摩周丸、実際に当時使われていた設備も展示の一部です。
こちらの階段を登ると受付カウンターがあるので、ここで入場料を支払い、入場(乗船かな?)することになります。
また、通常の入場料とは別に「青函連絡船共通入館券」というものもあります。
函館に他にも見学できる青函連絡船があるのかとスタッフの方に聞いてみたところ、青森県にある「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」という、摩周丸と同じようなコンセプトの海上博物館との共通入館券なのだそう。
津軽海峡を挟んだ2つの海上博物館の共通券とはダイナミックなアイディアですが、どっちも行くのは少し大変ですね(笑)
受付カウンターを出ると、摩周丸へと繋がる橋に出られます。
記念館に入るというより、船に乗るときの感覚の方が強いかもしれません。
実際に海に浮かんでいるので、船は風が強い日などは揺れを感じることもあります。
船酔いする人は気をつけましょうね。
摩周丸内を見学
ここからは青函連絡船として現役だったころの設備も残る、摩周丸の船内をご紹介していきます。
実際に海に浮かぶ摩周丸に乗り込むと、記念館を訪れたというより、どこかに旅をしているような感覚になりました!
レトロな客席を見学
入ってさっそくあるのは客席!
一昔前の新幹線や飛行機みたいな、ちょっとレトロな座席で懐かしい気持ちになれますね。
座席が残っているのは一部の区画だけですが、実際に座ることもできました。
座席からの景色はこのような感じ!
海に浮かんでいるので当然ですが、箱館湾が綺麗に見えました。
座席に実際に座って当時の雰囲気を味わうことができるのは、普通の博物館などではできない体験ですね。
摩周丸の歴史がわかる!展示室を見学
客席の隣には当時使われていた部品等、展示しているエリアがあります。
青函連絡船の歴史なども掲示されており、じっくり見ていたら30分はかかりそう!
船内の様子を映したモニターもあったり……
函館港に出入りする青函連絡船の航路を示した展示もあり……
摩周丸のシンボルマーク「摩周湖とイルカ」のスタンプもありました!
ボクのはちょっと擦れてしまいましたが、こういうのはいい思い出になりますよね。
船長気分が味わえる船橋へ!
摩周丸の前方にある船橋も見学しました。
当時使われていた機器が残っており、実際に触れることもできます。
この日は土曜日だったので家族連れも多くいましたが、子どもたちには大人気の場所になっていました。
船舶同士の連絡手段として使われていた、さまざまな国際信号旗も保存されています。
巨大な望遠鏡は実際に覗くこともできます。
船長や航海士になったような気分!こういうのはワクワクしますね!
実際、家族連れのパパと子どもが一緒になってはしゃいでいてかなり微笑ましかったです(笑)
望遠鏡からは函館湾の対岸を見渡すこともできます。
天気が良い日は覗きがいがあり、ボクも子どもに混じってワクワクしてしまいました。
船橋の裏には計器類の集まった事務所?のようなスペースがあります。
特撮映画の秘密基地みたいな雰囲気で、こちらでもワクワクが止まりません……!
こちらにはあのタモリさんが来館したことを紹介するポップも設置されていました。
たしかに「ブラタモリ」で取り上げられそうなスポットだな、と一人で納得。
甲板へは残念ながら……
ちなみに普段は摩周丸の甲板に出ることも可能。
ですが、強風時には閉鎖されてしまいます。
この日は函館山のロープウェーも運休するような強風だったので、案の定、甲板に出ることはできませんでした……。
青函連絡記念館 摩周丸のまとめ
青函連絡船の当時の姿を多く残した摩周丸は、歴史を知るのにはもちろん、子供から大人まで楽しめるスポット。
函館観光のメインとはならないでしょうが、函館駅や函館朝市からも徒歩圏内でアクセスは良好。
函館湾のさわやかな景色を眺めることもできるので、時間があれば訪れてみる価値があると思います!
青函連絡記念館 摩周丸のまとめ ※ボクの主観での評価です
- ロケーション 函館駅・朝市に近く、駐車場も無料で利用可能
- 一人でも楽しめる? ファミリー、子どもが多め
- 満足度 大人も子どもも楽しめるレジャースポット!
青函連絡記念館 摩周丸の基本情報
住所 | 〒040-0063 北海道函館市若松町12−12番地先 |
公式HP | http://www.mashumaru.com/?%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%83%a0,1 |
入館料 | 大人 500円 / 小学生〜高校生 250円 / 未就学児 無料 |
営業時間 | 4月〜10月 8:30〜18:00(入館 17:00まで)/ 11月〜3月 9:00〜17:00(入館 16:00まで) |
休館日 | 4月第二月曜日〜金曜日 船舶検査・特別清掃のため休館 |
駐車場 | 函館駅前広場駐車場・函館市若松町駐車場 ※摩周丸入場で2時間まで無料 |
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