【箱館戦争ゆかりの地】新撰組副長・土方歳三も弔う「碧血碑」|旧幕府軍慰霊碑へのアクセス&注意点

碧血碑


1. 碧血碑とは

碧血碑(へっけつひ、へきけつひ)は、箱館山の麓に明治8年(1875年)に建てられた慰霊碑のこと。

戊辰戦争、その中でも特に箱館戦争における旧幕府軍の戦死者約800人を弔っており、その中には有名な新撰組の土方歳三や幕臣の中島三郎助も含まれています。

現在は毎年5月に行われる箱館五稜郭祭の一環として、碧血碑でも慰霊祭が行われています。

箱館戦争で賊軍とされた旧幕府軍の戦死者は、戦後も明治新政府に埋葬が許されず、腐敗するままに放置されたそうです。それを哀れに思った箱館の侠客・柳川熊吉が、政府に罰されることも顧みずに埋葬しました。

命令に違反した熊吉は政府から追及されることになるも、その俠気を評価され、無罪放免となります。

明治4年に函館山に土地を買った熊吉は、旧幕府軍戦死者を改葬。明治7年に政府が正式に旧幕府軍を弔うことを許可した後には、榎本武揚、大鳥圭介と協力し、明治8年にこの碧血碑を建立しました。

1-1. 碧血碑の名の由来

碧血碑の「碧血」という名は、中国の「荘子」における「萇弘死于蜀,藏其血三年而化為碧」という記述に由来。

忠義を貫いて死んだ者の流した血は三年経てば地中で碧玉に化すという伝説から取られています。

1-2. 函館戦争について

「函館戦争」とは、1868年~1869年に行われた明治新政府軍と旧江戸幕府軍との最後の戦闘のことを指しています。京都郊外で勃発した「鳥羽・伏見の戦い」によって開戦の火ぶたが切られた「戊辰戦争」の一局面とされています。

慶応4年(1868年)4月の江戸城無血開城後、榎本武揚らに率いられた旧幕府軍は、現在の東北地方で新政府軍と転戦し、蝦夷地(北海道)にたどり着きました。

1868年、蝦夷地を平定した旧幕府軍が箱館を中心に「蝦夷共和国」を樹立します。それを明治新政府が見逃すはずもなく、追討軍を派遣。戊辰戦争の最終局面として箱館戦争が起こりました。

圧倒的な物量差のある新政府軍に押された旧幕府軍は、奮戦するも箱館・五稜郭の本拠地まで迫られ、1869年6月27日に無条件降伏。これをもって箱館戦争、および戊辰戦争の終戦とされています。

2. 碧血碑へのアクセス



碧血碑へは箱館市電・谷地頭駅が最寄りで、徒歩約15分とそれほど遠くはありません。とはいえ函館山のふもとに位置するので、坂道が多くなります。

谷地頭駅

箱館市電・谷地頭駅からは立待岬(たちまちみさき)や箱館八幡宮も徒歩圏内にあります。ボクも箱館神宮 → 碧血碑 → 立待岬の順番に1時間半ほどかけて回りました。

碧血碑への道

碧血碑の入口へは、日蓮宗のお寺 妙心寺の奥にあります。今回は時期ではなかったので咲いていませんでしたが、あじさいに囲まれて碧血碑の看板が出ています。

碧血碑への階段

碧血碑のある高台までは木で組まれた階段を登る必要があります。足場は悪いですし、日当たりもそれほど良くないので、雨のあとだとぬかるんでいることも・・・。歩きやすい靴で登るようにしましょうね。

碧血碑への道のり

階段の途中には石地蔵や・・・

碧血碑への道のり

石でできた位牌でしょうか?

階段自体はそれほど長くないので、ものの1〜2分登れば碧血碑の前に出ることができます。

3. 静かな空間に建てられた碧血碑

碧血碑

階段を登りきると、小さな広場があり、その先に碧血碑が見えてきます。碧血碑は高さ6mほどあるらしく、離れていてもかなり存在感があります。

碧血碑の看板

近くには真新しい看板があり、碧血碑建立の由来などが説明されています。海外から訪れる方もいるのでしょう、英語での説明も添えられていました。

碧血碑

鳥のさえずりしか聞こえない静かな空間で、碧血碑の前に出ると身が引き締まるような不思議な感覚がしました。有志の方々によるものか花が供えられており、今でも戦死者に心を向けていらっしゃる方がいることを実感します。

ここで弔われている中には新撰組副長・土方歳三も含まれているので、幕末のヒーローとして様々な作品にも登場する彼のファンが訪れることもあるのでしょうね。

碧血碑を訪れる際の注意点

ベンチ
広場の奥には熊吉の功績を讃える記念碑が

碧血碑前の広場にはベンチとテーブルがありますが、碧血碑は一般的な観光地ではなく、あくまで慰霊碑なので、騒々しくしないというのは最低限のマナーでしょう。

また、最寄りの箱館市電・谷地頭駅からは徒歩約15分、しかも坂道や足元の悪い階段を登る必要があります。体調が優れない場合や歩きにくい靴を履いているのであれば、訪れるのは控えた方が良いかもしれません。

4. 碧血碑のまとめ

碧血碑前からの空
碧血碑のまとめ

立地・アクセス・・・★★☆☆☆
雰囲気・快適さ・・・★★★☆☆
混雑度    ・・・★★☆☆☆(空いている)
コスト    ・・・★★★★★(料金はかからない)

※ボクの主観&訪れたタイミングでの評価です。

碧血碑の基本情報

名称 碧血碑(へきけつひ)
住所 〒040-0046 北海道函館市谷地頭町1
営業時間 見学自由 ※照明などは無いので夜間注意

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ABOUTこの記事をかいた人

英語ができないホテルマン。東京都内のチェーンホテルで客室販売業務に従事しつつ、国内・海外をひとり旅。英語ができない&ひとり旅という視点で実際の体験をもとに情報発信中。ホテルマンだからこそ伝えられるお役立ち情報も共有したいと思います。