「函館山」といえば日本三大夜景にも数えられる、山頂からの眺望を思い浮かべる人が多いと思います。
函館観光で函館山に行かないという人はいないと言っても過言ではないでしょう!
そんな函館山には、地元の人々から今でも信仰を寄せられ、函館の夏の風物詩「函館八幡宮例祭」の舞台にもなる「函館八幡宮」が鎮座しています。
近くにある慰霊碑「碧血碑」を訪れる際に立ち寄ることができたので、この記事では、境内の様子やアクセス、駐車場の様子などをご紹介していきます。
函館八幡宮とは
「函館八幡宮」は、その成り立ちを室町時代中期の1445年にまで遡る神社ですが、当初から現在地に鎮座していたわけではありません。
当時、函館を治めていた亀田氏が城を築く際、その一角に八幡神を祀ったのが起源とされ、その場所は現在の函館元町・公会堂のあたりと伝わっています。
紆余曲折あったものの、その後、1880年(明治13年)に函館山南東麓に遷座して現在に至ります。
明治時代には蝦夷地開拓の守り神とされ、広く信仰を集めた結果、函館八幡宮から小樽、室蘭、石狩など、北海道各地に勧請されることにもなりました。
現在では航海、漁業の守り神としても信仰され、地元の人々には「八幡さん」として親しまれる神社です。
函館八幡宮へのアクセス
函館八幡宮へは、市中の主要エリアを網羅している函館市電を使って行くのが便利です。
JR函館駅から函館市電に乗り、最寄りの電停「谷地頭(やちがしら)」までは30分とかかりません。
谷地頭は終点なので見分け方は簡単ですよ!
函館観光の足!函館市電の乗り方はこちらの記事で確認↓↓↓
谷地頭の電停で降りると、函館山まで続く一本道があります。
反対側は住宅街なので、どちらに行くべきかは分かりやすいと思います。
ひたすら真っ直ぐ進むと、函館八幡宮の大鳥居が!
大鳥居をくぐって(歩道だと脇を通るのですが……)、後ろを振り向いた図。
緩やかな坂道になっているものの、足腰に負担がかかるほどきつくはありません。
こちらから社殿まで進むことができます。
こちらの石段は残念ながら、足腰にけっこうきます……。
緩やかな坂からのハードな石段、まあまあしんどい。
石段の上には参拝者が利用できる駐車場があったので、車でも社殿まで行くことは可能でした。
足腰の悪い方などはタクシーでここまで連れてきてもらうのもいいでしょうね。
JR函館駅から函館八幡宮まではタクシーで約7分です。
函館八幡宮に参拝
ボクはせっせと石段を登り続け、ようやく社殿が見えてきました!
こちらが函館八幡宮の社殿!
函館山の木々に囲まれているので晴天にもかかわらず薄暗いですが、威厳のある佇まいで登って来た参拝者を迎えてくれます。
この社殿は大正4年(1915年)に竣成したもので、「大正式八幡造」の代表作とも言われているのだとか。
この時は境内にボクしかおらず、風に揺られた木の葉の擦れる音しか聞こえませんでした。
静かな神社というのは心が落ち着きますよね。
社殿の前から振り返ると、なんと遠くには海が見えました!
見えているのは津軽海峡です。(ただし、青森の方は向いていません)
社殿の脇にある建物の中には、函館市指定文化財の大神輿がありました。
函館市の夏の風物詩「函館八幡宮例祭」は毎年8月14、15日に行われますが、偶数年にはこの神輿が担がれ、市内各所を巡行するそうです。
社務所の前には、少し変わった「傘おみくじ」というのがありました。
10月でも初みくじということになるのかわかりませんが、ボクも2019年最初のおみくじを引いてみたところ、見事大吉でした!
函館八幡宮から碧血碑
函館八幡宮から土方歳三も祀られる慰霊碑「碧血碑」までは、歩いて10分少々といったところです。
碧血碑へは舗装されていない階段を登る必要があり、悪路というほどではないものの、雨や雪のあとはぬかるんで歩きづらいこともありますのでご注意を。
社殿と正対した状態で左に進み、分岐を右に行くとスムーズに碧血碑の下まで行くことができます。
函館八幡宮と同様にとても静かな空間で、函館戦争の激戦に思いを馳せることができる歴史スポットなので、ぜひ行ってみてくださいね。
函館八幡宮のまとめ
今回は碧血碑に行く途中でたまたま出会ったかたちでしたが、とても良い八幡宮に参拝することができたと思います。
観光客がよく訪れるエリアではないのでゆっくり参拝できますし、函館山麓ゆえに津軽海峡を望めるというのもポイント!
行くのが少し大変で、時間がない人にとっては訪れるのが難しいですね。
函館八幡宮のまとめ
- ロケーション 函館駅からは少し遠いが、碧血碑・立待岬とセットなら
- 一人でも楽しめる? 人は少なく、静かに参拝できる
- 満足度 歴史ある社殿や大神輿、津軽海峡の絶景は必見!
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