ベトナム屈指の景勝地にして、世界自然遺産にも選ばれている「ハロン湾」の日帰りクルーズツアーに一人で参加してきました。
日帰りツアーのタイムスケジュールや体験できる内容、日本語はOKなのかなどを紹介していきます。
あらかじめ理解しておくべき注意点もまとめているので、これからベトナム・ハロン湾観光を考えている方におすすめ。
皆さんのハロン湾観光の参考になれば嬉しいです!
ハロン湾とは
ハロン湾とは、石灰岩でできた大小3,000もの奇岩・島々からなるベトナム屈指の景勝地で、世界自然遺産に選ばれている人気観光地です。
かつて中国がベトナムに侵攻した際に、龍の親子がこの地へ舞い降り、口から炎を吐いて撃退したという伝承があります。
龍が吐き出した宝玉は海に残り、あまたの島々になったとか。
「ハロン湾」という名称も「ハ」=降りる、「ロン」=龍という意味になり、「龍が舞い降りた地」を指しているんですね。
ハロン湾はベトナム北部に位置し、首都ハノイからは車で片道3時間半の距離。
ハノイ市内から日帰りも可能という好立地なので、ハノイとのセットで観光する方も多いですね。
ハロン湾観光はツアーがおすすめ
ハロン湾へのアクセスは主に以下の3つのパターンがあります。
- ハノイからの路線バスを使って自力で行く
これが最も安くハロン湾に行ける手段。ただし、クルーズチケットは自分で手配する必要があるなど、時間的なコストを考えればむしろ割高かも……。 - 日帰りのバスツアーに参加
ハノイ市内の指定ホテルなどで集合し、ツアーバスでハロン湾観光に向かいます。
送迎だけでなく、クルーズまでセットになっているのが基本。 - ハロン湾宿泊付きのバスツアーに参加
日帰りと異なるのはハロン湾に船上泊ができること!
当然、そのぶん料金は高くなりますが、世界遺産の海に泊まる貴重な体験ができますね。
ボクは今回、ハノイ滞在二日間のうち一日を使って日帰りツアーに参加してきました。
路線バスは体力的にしんどいし、現地で乗り合いクルーズを自分で手配しなければならないことを考えると、時間がもったいないと考えました。
旅先ではお金だけでなく、時間も無駄遣いしたくないですよね!
ハロン湾はベトナム屈指の観光地だけあって、ツアーを提供している旅行会社はたくさんあります。
今回使ったのはオプショナルツアーの予約サイト 「VELTRA(ベルトラ)」。
複数の旅行会社のツアーから選ぶことができ、サイトの使い勝手もよかったです。
英語ができない身としては、日本語OKのツアーが多いのもありがたいポイント!
ボクは以前、ニュージーランドで英語のみのホビット村見学ツアーに参加したのですが、そのときに感じた疎外感は忘れられません(笑)
ハロン湾クルーズ 日帰りツアーに参加
今回ボクが参加したツアーのタイムスケジュールは、下表のような感じでした。
07:50 | 指定ホテルに集合・バスに乗車(宿泊先に近い乗車地が事前に指定される) |
10:00 | トイレ休憩を兼ねて物産店に立ち寄り(約40分) |
12:00 | ハロン湾到着・クルーズ船で出航 |
13:30 | ハロン湾クルーズ&船上ランチ |
14:30 | ティエンクン鍾乳洞観光 |
15:00 | クルーズ終了・ハノイに向けてバスでハロン湾出発 |
16:30 | トイレ休憩を兼ねて再び物産店へ(約40分) |
19:00 | ハノイ到着 |
指定ホテルに集合 〜 ハロン湾へ出発
予約後すぐにバウチャーが発行されますが、それとは別にツアーバスへの乗車地を指定されます。
ハノイ市内の各エリアにあるラグジュアリーホテルが指定されます。
基本的には自分の滞在先から近いところが選ばれるとのこと。
ボクの場合は「ヒルトン・オペラ・ハノイ」を指定されました。
ハノイ観光名所のひとつ「オペラハウス」のすぐとなりですね。
集合場所はヒルトンの1Fロビーです。
15分ほど前に到着するとまだ迎えは来ていませんでしたが、ツアー参加者とおぼしき人たちがちらほらロビーで待機していました。
ツアーガイドは集合時間の5分ほど前に到着。
ガイドさんからツアー参加者に声をかけて確認してくれますが、自分から声を掛けに行った方が良さそう。
というのも、ヒルトンを集合場所に指定しているツアー会社は他にもあり、何人かのガイドさんが参加者を探しています。
こちらから声をかけてスムーズに合流しましょう!
今回のツアー参加者は一人の方もいれば、カップルやご夫婦、友達同士と様々でした。
一人旅でも気軽に参加できる雰囲気なのはありがたいですね。
全員集まったら、さっそく大型のツアーバスに乗り込んで出発です!
バスツアー恒例……おみやげタイム
バスはその後もいくつか乗車地点を回って参加者をピックアップしていきます。
参加者は全部で20名程度で、ひとりでの参加はボクを含めて4名。
全員そろうとガイドさんが自己紹介しつつ、スケジュールを説明してくれました。
今回のガイドはベトナム人のキンさん。日本語ペラペラ。
バスはハノイ市内を抜けて約2時間走り、一度休憩を挟みます。
ベトナムの民芸品や衣装、お菓子やベトナムコーヒーといったお土産を扱っている物産店で、約40分の休憩時間を取りました。
あざやかな色使いの伝統工芸品や、種類も豊富なお土産がありますが、ここでの購入はおすすめしません。というのも帰りも同じようなところに立ち寄るからです。また、完全に観光客向けなので価格も若干高いように思います。
物産店を出発後は田園風景を抜け、約1時間半でハロン湾に到着。
世界遺産 ハロン湾クルーズへ出航!
駐車場にはツアーバスがたくさん並んでいます。
チケットカウンターのあるオフィス前には他のツアー客も集まっていて、ごった返していました。
個人でハロン湾観光をする場合、ここでチケットを購入します。
ツアーだと基本的にガイドさんが手配してくれるので、手続きはなく乗船することができます。
港はチケットカウンターのあるオフィスを抜けた先。
指定された船へと乗り込みます。
船内には6人掛けテーブルが4つ。
ガイドさんに振り分けられますが、ボクを含めたひとりでの参加者は同じテーブルにまとめてくれたので、気まずい思いをすることはありませんでした。
全員が乗船完了したらハロン湾クルーズへ出航です!
ハロン湾の見どころを巡る
日帰りツアーの場合、クルーズの時間はおよそ3時間。
ハロン湾は3,000以上の島々から成り、1,500平方kmにおよぶ広大な世界遺産。
日帰りツアーで網羅するのはとうてい無理なので、港からそれほど離れない距離の見どころを巡ることになります。
とはいえ、出航してすぐにハロン湾ならではの風景に出会えます。
中国の景勝地になぞらえて「海の桂林」という呼び方をされることがありますが、本当にそう感じられました。
名所のひとつ「闘鶏島」には同じようなクルーズ船が密集。
ちゃんと順番に近寄ってくれるので、近くで写真撮影もできますよ!
船上ランチ
しばらくハロン湾の絶景を楽しんだら、船上でランチをいただきます。
同じテーブルの方たちと大皿料理をシェアする形になりますが、だいたいのメニューは人数分で出してくれるので、食いっぱぐれる心配はありません。
空芯菜の炒め物や、ごはんに加え、エビや貝などのシーフードも盛りだくさん!
追加料金がかかりますが、アルコールやジュースの提供もあります。
奇景ティエンクン鍾乳洞に立ち寄り
食事を終えてしばらく遊覧クルーズを楽しんだら、14時頃には港へと引き返すことになります。
その途中で立ち寄るのが「ティエンクン(天宮)鍾乳洞」。
自然が長い年月をかけて生み出した奇景は圧巻のひとことで、ボクとしてはハロン湾よりもインパクトを受けました!
ガイドのキンさんが先導して解説してくれます。
鍾乳洞内は傾斜や段差があるので、歩きやすい靴で参加したほうがよさそうでした。
帰港〜ハノイ市内へ
ティエンクン鍾乳洞の見学を30分ほどで終え、15時頃には帰港。
トイレ休憩を取ったのち、再びバスに乗り込んでハノイ市内へ戻ります。
帰りにも物産店によるので、どうしても買っておきたいものがあったり、後でお土産を買う時間が取れない人はここで買ってもよいでしょう。
行きと同じく約3時間半かけて、19時頃にハノイ市内に到着。
朝に集合場所として指定されたホテルを回るので、乗車したところで降りてもいいし、その後のスケジュールによっては違う場所で降ろしてもらうこともできます。
ハロン湾ツアーのまとめ
日帰りでもなんとかハロン湾&ティエンクン鍾乳洞の観光はできました。
ただ、移動時間が約8時間、現地滞在が約3時間となるので、現地で過ごす時間が短いのは難点かもしれません。
ボクは今回、その日のうちにダナンへと移る予定だったので日帰りしか選択できませんでしたが、ハロン湾を満喫しきるなら宿泊ありのツアーのほうがおすすめですね!
参加にあたっての注意事項
一番気をつけなければいけない、というか念頭に置かなければいけないのは天候の問題。
海に出るクルーズツアーなので、荒天の場合は当然欠航になることもありえます。
ベトナム北部で台風が多いのは9〜10月にかけて。
現地まで行って欠航、となると時間も無駄にしてしまいます。
幸いツアーの数が多く、割と日程が近くなってからでも予約できたりするので、参加を検討している日の天候を見極めるのが大事ですね!
もう一点は服装です。
11月から翌4月頃までは乾季にあたり、極端に冷え込むこともあるようです。ベトナムは高温多湿のイメージがあるかもしれませんが、時期によっては防寒着も必要になります。
特に宿泊までされる方は、夜冷え込むことも想定しておきましょう!
- 移動&チケット手配の手間がなく、気軽に参加できる
- 短い時間でも見どころはばっちり押さえてくれる
- その日の夜にはハノイに戻れるので、効率がよい
- 日本語OKのツアーなら困る場面はほぼなし
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