2020年も10月に入り、台湾もようやく涼しくなってきました。
今回は中秋節の休暇を利用して、基隆市にある絶景ハイキングスポット「望幽谷」へ行ってきました!
台湾人は老若男女を問わずハイキングが大好き!
望幽谷も台湾人同僚からのおすすめで知りました。
この記事では望幽谷のアクセス方法や見どころ、実際に行ってみて感じた注意点などをご紹介していきます。
望幽谷とは
「望幽谷」は、台北市から東へ約2時間、基隆市の八斗子というエリアにある絶景スポット。
台湾有数の「八斗子漁港」にほど近く、海食により形成された海岸沿いに整備された遊歩道をトレッキングすることができます。
絶景と心地よい潮風を求め、台湾人観光客も多く訪れる人気観光地で、別名の「忘憂谷」の通り、憂いも忘れることができそうな景色を楽しめます。
望幽谷へのアクセス
望幽谷は八斗子漁港を見下ろすような場所にあり、台北から訪れるのであれば1時間半~2時間半程度は見ておく必要があります。
望幽谷までは、台北から基隆まで電車で移動後、バスかタクシーに乗り継ぐか、台北市内からバスで直接八斗子まで行くルートが主流。
ちなみに、最寄りのバス停から望幽谷までは徒歩約20分、アップダウンもある道のりなので、体力に自信が無ければタクシーを使うのが無難です。
電車で行くパターン
電車(台湾鉄道)を利用する場合、①台北駅から基隆駅まで行き、そこからバス or タクシーを使うパターンと、②台北駅から海科館駅まで行き、望幽谷まで歩くパターンの二つがあります。
②を選ぶとバス・タクシーに乗り換える手間は無いものの、台鉄の乗り換えは必要ですし、歩く距離もやや長くなってしまうので、①の方がおすすめ。
バスを使うのであれば、基隆バスターミナルから出ている103番系統か、基隆駅前から出ている791番・1051番系統に乗り、八斗子バス停で下車。
どちらでも乗車時間は1時間40分程度と変わりませんので、基隆駅到着後にGoogle Mapで検索し、先に来るバスを選ぶと良いでしょう。
バスで行くパターン
今回、ボクはこちらを選択。
乗り換えが面倒くさいからというシンプルな理由からですが、実は所要時間の観点からも電車より早く八斗子までたどり着けます。
台北駅からの場合、1812番系統のバスに乗車し、約1時間で八斗子バス停に到着、そこから徒歩で望幽谷まで約20分なので、トータル1時間半程度しかかかりません。
乗車方法は台北市内を走る路線バスと同様に、バス停にバスが近づいてきたら、手を挙げて乗車の意思を示します。(気づかれないと通過されてしまうので注意!)
乗車・下車のタイミングで「悠遊カード(悠遊卡)」を運転席の脇にあるパネルにかざすだけで支払いできるので、中国語ができなくても問題ありません。
悠遊カードは台北のSuica!
地下鉄・バスはもちろん、コンビニでも使えるよ。
台湾に着いたらまずGETするのがおすすめ!
ちなみに短距離バスではないためか、立ち乗りNGなようで、満車を理由に乗車拒否される人たちもいました。
バスは冷房が効いていて、約1時間の乗車も苦になりませんでしたが、おそらく冬でも冷房が効いていると思います。
プラス1枚上着があると安心。
八斗子バス停から望幽谷まで
基隆駅からバス、あるいは台北市内からバスを使う場合、望幽谷の最寄りは八斗子バス停になります。
ややアップダウンもありながらの徒歩約20分の道のりですが、道中には見ごたえのある二つのお寺があるので、楽しみながら歩くことができると思います。
ちなみにコンビニや公共のトイレなどは望幽谷の近くに無かった気がします。
心配な方は、バス停そばにあるセブンイレブンに立ち寄っておくと良いかも……。
こちらはバス停のすぐそばにある「福清宮」です。
台湾人の友人に聞いても知らないようだったので、有名なお寺ではないのかもしれませんが、立派な佇まいで地元の方には大切にされている様子でした。
バス停から5分ほど歩くと、「度天宮」が見えてきます。
やや急こう配の外階段を上り、民家のような雰囲気で入って良いのか迷わせる内階段を上ると、本殿まで行くことができます。
こちらが「度天宮」の正面です。
高さだけなら先ほどの福清宮の方が大きかったですが、度天宮はそこかしこに繊細な石細工が施されており、壮麗さではむしろ軍配が上がる印象。
度天宮は高台にあるため、八斗子の街並みを見下ろすようなかたちに。
この日は天気が良く、風も心地よく吹いており、しばしこちらで休憩させてもらいました。
もうしばらくアップダウン(アップのみだったかも…)が続くので、ここでいったん息を整えておくと良いと思います。
度天宮の右わきに続く坂道を抜けて……
農道のような石階段の道を登っていくと……
ようやく少し開けた場所に出ます。
ここからは八斗子漁港を見晴らすことができますが、望幽谷まではもう少し。
このあたりからはずっと良い見晴らし!
道沿いに望幽谷も見えてきます。
真ん中の丘を人が登っているのも薄っすらと見えました。
休憩も挟んで、約30分で望幽谷の入り口に到着!
入り口の目の前には駐車場があり、中秋節の連休中ということもあって、自家用車で訪れている台湾人もたくさんいました。
タクシーを利用すれば、ここまで来てもらえるのでだいぶ楽になりますね。
望幽谷を爽快ハイキング!
望幽谷は上の写真のように、V字の谷間になっており、その谷底を通って海岸沿いの遊歩道まで行くことができます。
自然豊かな望幽谷の先には、雲一つない空と海が広がっており、さっそく爽快な気分になってきます!
谷底まで降りるとこのような感じ。ところどころ南国っぽい植物が自生しているのは台湾らしいですね。
自然が豊かであるがゆえに、カンムリワシなど、珍しい野鳥も見ることができるそう。
食べ物を持っているとトビに襲われることもあるらしいので、油断はしないようにしましょう!
谷底を抜けると視界を遮るものもなくなり、望幽谷の海岸線を見晴らすことができます。
水質も良いようで、手前の浅瀬の水は透き通っていて綺麗でした。
ここからシーカヤックに出る人たちもいるらしく、いくつかカヤックが浮かんでいるのも見えました。
日差しはあるものの、10月ということもあって、気持ち良い潮風のおかげで暑い、辛いとは感じませんでした。
沖に見えるのは「基隆嶼」という小島で、その遠景がクジラに似ているということで親しまれているそうです。
2014年の暴風雨の影響で崩落が危険視され、一時立ち入り禁止となったそうですが、現在では観光目的の上陸も開放されています。(事前申請が必要とのこと)
「基隆嶼」を背景に写真を撮る家族連れもたくさんいました!
海岸線に沿って丘を登ることができ、その先には展望台(兼休憩スポット)があります。
ご覧の通り、道はきれいに舗装されていて、一般的なスニーカーであれば特に苦も無く登ることが可能。
丘を登っていくと、同じ場所でも景色が違って見えますね!
海食によってできた複雑な地形のため、見る位置によって違った表情を見せてくれるのも望幽谷の魅力です。
丘を越えて反対側まで下っていくと、八斗子漁港の目と鼻の先まで行くこともできました。
八斗子漁港の奥に見える山(?)のさらに向こう側には基隆港があります。
こちらが展望台からの景色!
ここまで来るとかなり勾配を感じる景色になり、海とは反対側に目を向けると、八斗子の街並み、さらにその先には九份のあたりまで見渡すことができました。
展望台と言っても小さな屋根とベンチがあるだけのスペースで、あまり長居ができる雰囲気ではありませんが、望幽谷で一番の景色が眺められるおすすめスポットです。
望幽谷のまとめ&注意点
望幽谷は「忘憂谷」の別名の通り、嫌な気分も吹っ飛んでしまう絶景スポットでした!
公共交通機関だけでアクセス可能なうえ、普段着&スニーカーで十分訪れることができるのも嬉しいポイントです。
注意点としては、①帰りのバスの時間を把握しておくこと、②日陰が少ないので帽子などの対策をすること、③トビなどに襲われないよう食べ物を手持ちしないこと、の三点でしょうか。
特に風があるとはいえ、夏場はかなり気温・湿度が高くなりますから、帽子プラスアルファの対策があると安心。
望幽谷のまとめ ※ボクの主観での評価です
- ロケーション 台北から日帰りで行けるハイキングスポット!
- 一人でも楽しめる? 個人客も多いので周りは気にならない
- 満足度 台湾人にも人気の絶景が望める!
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