2020年12月末、コロナ禍も収まらない中、家庭の事情で台湾から日本へ一時帰国しました。
日本へ一時帰国(+台湾再入国)するにあたってどんな準備・手続きがいるのか、ネットやニュースなどコロナ関連の情報源が多いだけに、正しい情報を手に入れるのに苦労することに……。
今回は雑記的な記事になりますが、これから海外からの一時帰国を検討される方の参考になればとも思いますので、なるべく細かくボクの帰国〜待機期間の過ごし方までをご紹介していきます。
皆さんの安全かつスムーズな帰国の参考になれば嬉しいです!
一時帰国のANA搭乗記はこちら↓↓↓
コロナ禍の中で一時帰国
いきなり重い話で恐縮ですが、2020年12月に親族が亡くなりました。
元々病を患ってはいたものの、突然の訃報であったこと、コロナウイルスの流行による移動制限などもあって、残念ながら葬儀のタイミングでは帰国が叶わず……。
しかしながら、親族は独身で一人住まいだったため、近所に住むボクの母が身辺整理やら法事の手配やらを引き受けることに。
そこで、2020年12月末から2021年2月中旬(台湾の旧正月明け)まで休暇を取り、母の手助け&お線香をあげるべく、日本へ一時帰国することにしました。
台湾から一時帰国する際に困ったこと
いざ一時帰国しようとして一番困ったのが、どれが最新かつ正しい情報か分かりづらかったこと。
ちょうど日本でコロナウイルスの感染が拡大しつつあり、台湾内でも253日ぶりに感染者が発生したことで、両国のコロナ対策も追加・変更が多い時期……。
そのため、インターネット上には最新ではない情報、不十分な情報が多く出回り、複数のWEBサイトを見比べると内容が矛盾する、というようなことが良くありました。
公的機関(省庁や都道府県、保健所など)も、それぞれがそれぞれの表現でコロナ関連情報を発表していたため、これまたややこしかったです。
ボクがあちこちのWEBサイトを調べまわった中で、更新頻度、情報の精度が高く、網羅的だなと思ったサイトは以下のふたつなので、皆さんも良かったら参考にしてください。
① GLOBAL WiFi 「新型コロナ × 海外旅行・海外出張情報サイト」
海外旅行、出張を良くされる方にはおなじみの、WiFiルーターレンタル大手「GLOBAL WiFi」が開設しているサイト。
国別に出国時・入国時それぞれの規制状況がまとめられており、使い勝手も良かったです。
② 日本橋夢屋「新型コロナウイルス 各国の入国制限に関する一覧」
業務渡航の手配をトータルで扱う「日本橋夢屋」が運営しているサイト。
①に比べると見辛いかもしれませんが、情報量が多く、更新頻度も高いので帰国ギリギリまで参考にしていました。
台湾からの一時帰国の流れ
ボクは普段、台湾の首都・台北で仕事をしているため、ここからは台湾から日本への一時帰国の流れを説明したいと思います。
詳細は後述しますが、ざっくり一時帰国の事前準備編、帰国当日編、帰国後の過ごし方編のみっつに分けると、それぞれやるべきことは以下のようなイメージ。
- 事前準備(台湾)
-
① 日本での待機場所・待機場所への移動手段の確保
② フライトの確保
③ 不在中の諸事 + 台湾再入国時の準備
- 帰国当日
-
① 空港への移動
② 検疫アンケート回答
③ 待機場所への移動(公共交通機関はNG!)
- 待機期間(日本)
-
① 帰国翌日から14日間は待機場所で自粛
いざ帰国が決まった時には少し混乱しましたが、実際にやってみるとそれほど大変なことはありませんでした!
あくまでボクが帰国した時点(2020年12月末)での規則・制限に基づく情報なので、これから一時帰国をされる方は、その時点での最新情報を参照するようにお願いします。
台湾から一時帰国する前にやるべきこと
まずは一時帰国の事前準備編!
ボクの場合、台湾の旧正月明けには再入国する予定にしていたので、帰国だけでなく、再入国の準備も必要でした。
以下、対応の優先順位が高い順番に説明していきますね。
日本帰国後の待機場所を確保
真っ先におこなうべきは、日本に帰国した後の待機場所を確保すること。
ボクが帰国した時点で、日本に入国した場合、入国の翌日を起点に14日間は待機場所(自宅やホテル等)で過ごすことが求められました。
当然、外出も自粛が要請されましたが、これは新型コロナウイルスの潜伏期間が1〜14日間とされていることからやむを得ない措置ですよね……。
日本に自宅がある方はそれで問題ないですが、そうではない方は待機場所を確保するようにしましょう。
待機場所への移動手段を確保
次にやるべきなのは、確保した待機場所への移動手段の確保。
ややこしいことを言っている自覚はあります(笑)
というのも、空港から待機場所までの移動には公共交通機関(電車やバス、タクシー、国内線飛行機など)を使ってはならないと定められているから。
そのため、待機場所への移動手段として、自家用車・レンタカー・ハイヤーなどを自分で手配する必要があります。
コロナ禍で国際線の就航便数は大幅に減っており、多くのフライトは主要空港に集中しているため、地方住まいの方はなかなか移動のハードルが高いですよね……。
ボクは都内にある実家で待機することにしていたので、コロナ対策も万全な帰国者送迎プランを提供している「アウテック」のハイヤーを利用することに。
待機場所によっては、ハイヤーの方がレンタカーより安上がりで済むケースもあるようでした。
帰国便・再入国便の確保
普通、海外から帰国する際にはまず帰国便を確保しますよね。
ボクも普段であれば、まずフライトを予約してからその他の予定を決めていきます。
ただし現在はコロナ禍による影響で、ほとんどの便が空席だらけになっている状況……。
そのためフライトの予約を慌ててしなくても、目星だけ付けておけば後回しで大丈夫だと思います!
ちなみに予約の手続き自体は、Before コロナのときとまったく変わりませんでしたのでご安心を。
ボクは海外旅行や出張の際には航空券比較検索サービスの「スカイスキャナー」を使うようにしており、今回もこちらでフライトを探して予約しました。
不在時の手続き
ここはお住いの国、個々の家庭や仕事の事情によっても異なるところ。
ボクの場合、仕事は休みを取ることにそれほど支障がなかったのですが、台湾に再入国した後も14日間隔離生活が待っているため、日持ちする食料品や日用品の買いだめを敢行!
また、台湾ではマンション・アパートに管理人が常駐しているスタイルが多く、ボクの住むアパートも同様でしたので、あらかじめ日本へ一時帰国すること、再入国日、再入国後の隔離などを管理人さんに説明しておきました。
コロナ関連のルールはコロコロ変わるので、海外渡航の当事者でないと細かく理解している人は少ないと思います。
その他、必要な人は定期購入サービスや、語学レッスンのような習い事の一時停止の手続きも忘れないようにしましょうね。
PCR検査の手配
台湾では、国籍を問わず、入国するすべての者に3営業日以内に受けたPCR検査の陰性証明を提出することが求められます。
ボクがPCR検査の予約を取る段階ではほとんどの病院で空きがありましたが、今後コロナウイルスの感染が急拡大すれば、再入国の予定に合わせてPCR検査を受けられない事態もあり得るかも?
一時帰国後の待機期間中でも間に合うものの、あらかじめ予約確保できている方が安心かと思い、ボクは帰国前に予約してしまいました。
「PCR検査+陰性証明+都道府県」で検索すれば、受診できる病院・クリニックは簡単に調べられるので、陰性証明の提出が必要な国へ再入国される方はご確認ください。
最新情報をこまめにチェック!
繰り返しになりますが、新型コロナウイルスに変異種が見つかったり、日本では感染が急拡大するなど、日々状況が目まぐるしく変わっていっています。
自身の帰国日までにルール自体が変わってしまう、なんてことも考えられますので、一時帰国するまでは最新情報をこまめにチェックするのがおすすめ。
公的機関の発信する情報に加え、ボクが参考にしていた分かりやすく、更新頻度も高いWEBサイトは以下のふたつなので、良かったら参考にしてみてください。
① GLOBAL WiFi「新型コロナ × 海外旅行・海外出張情報サイト」
海外旅行、出張を良くされる方にはおなじみの、WiFiルーターレンタル大手「GLOBAL WiFi」が開設しているサイト。
国別に出国時・入国時それぞれの規制状況がまとめられており、使い勝手も良かったです。
② 日本橋夢屋「新型コロナウイルス 各国の入国制限に関する一覧」
業務渡航の手配をトータルで扱う「日本橋夢屋」が運営しているサイト。
①に比べると見辛いかもしれませんが、情報量が多く、更新頻度も高いので帰国ギリギ
一時帰国当日の流れ
続いて、一時帰国当日編に参ります!
ボクの場合は台湾からの一時帰国でしたが、他の国からの帰国にも共通する部分はあるかと思います。
一方で、台湾はコロナをほぼ抑え込むことに成功している国なので、それほど入国時の手続きは難しくありませんでしたが、感染状況が芳しくない国からの帰国の場合には手続きが異なる場合があるのでご注意を。
台北松山空港へ移動
台湾では市中感染は抑え込むことができているため、公共交通機関やタクシーなど、空港へのアクセスに何を使っても問題ありませんでした。
ボクはUberを使って台北の市街地にある松山空港へ移動することに。
空港内の人は普段と比べるとかなり少なかったですが、チェックインカウンターはもちろん、一部の飲食店やお土産屋さん、両替所なども通常通り営業していました。
空港内のアクセスも特別制限されることなどはなく、自由にぶらつくことが可能な状態。
チェックイン&厚労省のアンケートに回答
割とフライトまで時間のない到着だったため、空港内の様子をチェックするのもほどほどに、まずはANAのチェックインカウンターへ。
カウンターは全く人がいないという程ではありませんでしたが、それでも並ぶようなことはなく、スムーズにチェックイン手続きを済ませることができました。
通常の搭乗手続きとは異なっていたのがこれ!
チェックインの際に、日本の厚生労働省・検疫所のWEBでの質問票へ回答することが求められました。
渡された資料に記載されているURL・QRコードでWEBページにアクセスし、簡単な質問に答えていくと、最後に自分用のQRコードが発行される仕組み。
発行されたQRコードは日本到着後の入国手続きで再三必要になりましたので、必ずスクリーンショットなどで保存しておくとスムーズに手続きしてもらえます。
搭乗から羽田空港着陸まで
保安検査場や出国審査自体は普段と何も変わりませんでしたが、ほとんど人がおらず、カウンターも大半はクローズされていました……。
搭乗ゲートまでは少し離れていたのでそこそこの距離を歩いたものの、搭乗を待っている人はほとんどおらず。
空港がここまで閑散としていることはなかなか無いですよね。
免税店はいちおうほとんどがオープンしている状態。
ですが、旅客よりスタッフの方が多いくらいの状況だったので、開店休業といった様子です。
休憩スペースにも誰もいない……。
ここまで人が少ないとちょっと不気味な感じ。
こちらが搭乗後の機内の様子です。
ちなみに上の写真、離陸直前なのですでに全員搭乗済みの状態。
一番近くの旅客が5列ほど離れたシートに座っているくらい、機内はガラガラでした。
機内では、普段とは異なる書面を渡されました。
こちらも厚生労働省の出している資料のようで、日本帰国後の待機期間と待機場所を申告するようになっています。
また、裏面には過去14日間でコロナウイルスの感染状況が芳しくない国がリストアップされており、一番上の部分に滞在していた国を記載するようになっています。
ボクの場合は台湾からの帰国で、他の国へも渡航していませんので、「台湾」と書くだけでした。
こちらの用紙も、チェックイン時に質問票に回答して発行されたQRコードと同様、入国審査時にたびたび必要になりますので、機内で記入を済ませておくのがおすすめ。
空港での検疫質問攻め
羽田空港には、定刻よりも30分ほど早く到着。
やはりフライト数が少ないから?空でも渋滞するんでしょうか?
飛行機から出ると、いたるところに空港職員の方が待機しており、検疫スポットまでの進路を誘導されます。
検疫スポットは3カ所ほど設置されており、チェックイン時に発行されたQRコードと機内で記入した用紙の提示をたびたび求められました。
2020年12月末時点では、台湾からの帰国者は空港内でのPCR検査や、陰性証明書の提出などは不要だったため、①待機期間(14日間)は待機場所から出ないこと、②待機場所までは公共交通機関を使わないことを繰り返し説明されるだけで、無事に検疫を通過。
検疫スポットで他の便の搭乗者との距離感が近く、むしろここで感染するのでは……?と心配に。
入国審査&税関
検疫所を通過したあとは、拍子抜けするくらいいつもと変わらない流れ。
入国審査を済ませた後は、荷物をピックアップして、税関で「携帯品・別送品申告書」を提出しておしまい。
ボクはどうやらアメリカからの便とタイミングが被っていたようですが、それでも大して混雑もなく、スムーズに通過することができました。
税関通過後はほったらかし……
税関を抜けて到着ロビーに出ると、その後は特に誘導もなければ、規制やアナウンスなどもなし。
電車やタクシーに乗ろうと思えば乗れてしまう状態です。
そこまで追いかけるのが難しいのもわかるけど、公共交通機関で帰っちゃう人も出るだろうな……。
ボクはあらかじめ台湾にいるうちに申し込んでいた、「アウテック」の帰国者送迎用ハイヤーで実家まで移動しました。
実家が都内なので、ハイヤーでの送迎料金は15,000円ほどだったかと。
最初はレンタカーでの帰宅を検討していましたが、ハイヤーでもほぼ同額だったため、コロナ対策が万全であることも踏まえてハイヤーを選択。
空港からの距離で料金が決まるので、レンタカーを検討するのであれば、ハイヤーとの料金比較もした方が良いと思います。
道が空いていたこともあり、羽田空港から30分ほどで実家に到着、無事に待機期間に突入できました!
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14日間の待機期間について
日本に帰国した際に求められる対応
- 帰国した次の日から起算して14日間は指定の場所で待機(外出しない)し、人との接触を極力避ける
- 待機期間中に公共交通機関を利用しない
- 健康状態を毎日チェックする(体温測定・咳や呼吸障害の有無)
- 咳、発熱等の症状が出たらマスクを着用し、他者への感染を防ぐ
また、事前に帰国者・接触者相談センターに電話連絡の上、指定の医療機関を受診する
※2020年12月末時点の情報です。最新情報は必ず公的機関などでご確認ください。
最後は帰国後の過ごし方編です!
新型コロナウイルスの潜伏期間は1〜14日程度とされており、日本に帰国した際には、市中感染を広げないために14日間の待機が要請されます。
その他にも帰国者へは求められることがありますので、上記にまとめてみました。
特に気をつけなければいけないのは、待機期間の始点は帰国日ではなく、帰国日の翌日であること!
つまり12月1日に日本へ帰国した場合、待機期間は12月2日からの14日間となります。
一時帰国の予定を立てる際に、その点も加味することを忘れないようにしないといけません。
ちなみにボクの場合、日本で入手しておきたいものをネットで購入したり、台湾に戻った時のお土産を考えたりと、ある程度やりたいこともあったので、まあ暇を持て余すことはあるまいと思っていたのですが……。
しかし思っていた以上に14日間は長かった……。
たった数日で暇を持て余すことになり、全力で暇つぶしの方法を考える一日を設けました(笑)
まとめ……いのちをだいじに
今回はコロナ禍の中での一時帰国という、ボクの体験を共有する雑記的な文章になってしまいました。
日々刻々と変わっている新型コロナウイルスの感染状況ですが、それゆえにオンライン、オフラインに多くの関連情報が溢れており、ボクが帰国する際も正しい情報、最新の情報を見つけるのに苦労することに……。
そんな経験が、これから一時帰国をせざるを得ない人たちの参考になればと思い、記事にまとめることにしました。
まずは自分が感染しない、自分が感染させないことを心がけた上で、日本へ帰国するようにしたいですね!
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