鎌倉といえばあじさいの名所として有名ですよね。
その中でも人気のあじさい寺が、北鎌倉駅から徒歩約8分のところにある古刹「明月院」。
名前も優美なこのお寺には澄んだ青色の花を咲かせるあじさいが多く、その美しさから「明月院ブルー」とも呼ばれます。
今回は混雑必至な休日を避け、平日に明月院へ。
見どころや混雑状況をご紹介していきますので、ぜひ訪れる前に一読してみてくださいね!
明月院とは
明月院はその前身を「明月庵」と言い、寺伝によれば、山ノ内経俊が平治の乱で戦死した父を弔うため1160年に創建されたのが始まり。
ただし、実際の開基は室町幕府の関東管領・上杉憲方によるというのが通説で、彼の没年である1269年までに開創されたと考えられています。
室町時代には禅興寺というお寺の支院となり、現在の「明月院」という名称に改められました。
明治初年頃、禅興寺は廃寺となってしまいましたが、明月院はそのまま残り、臨済宗建長寺派の寺院として今日まで存続しています。
あじさい寺と明月院ブルー
現在の明月院は「あじさい寺」として有名で、シーズンになると例年多くの人が訪れます。
6月になると、日本原産の種である「ヒメアジサイ」が境内中を覆い尽くし、「あじさい寺」の名にふさわしい景観が楽しめます。
ヒメアジサイは普通のあじさいと比較して優美な花をつけることでも知られており、特にこの明月院で植栽されるヒメアジサイは澄んだ青色のものが多いのだとか。
その美しさから「明月院ブルー」とも称される明月院のあじさいは、数多くの人を惹きつけており、梅雨時期には入山規制が行われることもあるとのこと。
あじさい寺誕生のきっかけ
今ではあじさい寺として有名な明月院も、実は第二次世界大戦前まで、あじさいとは無縁のお寺でした。
戦後、人手も物資も不足していたことで境内の手入れがままならず、杭の代わりに、挿し木で簡単に増やすことができるあじさいのさいばいを始めたことがきっかけで、あじさい寺は誕生しました。
境内を埋め尽くす美しい「明月院ブルー」ですが、実はその歴史は浅いのですね!
明月院のアクセス
明月院へは最寄りのJR北鎌倉駅から徒歩約8分。
山に囲まれ、坂道も多い鎌倉ではありますが、明月院までの道は割と平坦なので歩きやすかったです。
建長寺や円覚寺といった鎌倉五山に数えられる名刹も近いので、一緒に回ってしまうというのもいいですね!
JR北鎌倉駅には横須賀線と湘南新宿ラインが乗り入れています。
北鎌倉駅に東京方面から到着した場合、ホームの一番はしにある臨時改札口(東口)から出ることになります。
改札を出たら線路沿いを400mほど進み、左に曲がって明月院通りに入り、またひたすらまっすぐ進みましょう。
大勢の人がそちらに流れていくので迷う心配はないと思いますが、明月院通りの突き当たりに明月院の入口があります。
通常期の開門は9時、閉門は16時ですが、6月にかぎっては開門8時半、閉門17時となっているので注意。
休日は明月院に入るのに並ぶこともあるようなので、開門直後か閉門直前を狙うのがよいかも。
ボクは今回、平日9時頃に行ったので、並ぶようなことはありませんでした!
門の外まであじさいが溢れており、さすがはあじさい寺、と感心。
中へ入る前から、どんな光景が見られるのかワクワクしてしまいます……!!
明月院へ拝観、混雑状況は……
さっそく入場!
まずは目の前の門のところでチケットを購入します。
拝観料は大人1名で500円でした。
門の手前を左に曲がったところでも購入できるようですが、この時期は誘導係の方がいらっしゃるので、その指示に従いましょう。
こちらにも青く美しいあじさいがたくさん咲いていました。
門をくぐるとこのような感じ。
こじんまりとした庭園をイメージしていましたが、鎌倉の自然と一体化したような、かなり広大な境内が広がっています。
至るところであじさいが咲いていますが、いくつかルートがあるのでどう進むべきか迷ってしまいました。
あじさいはどこに咲いている?
チケットを購入すると頂けるパンフレットには、境内の地図も記載されています。
季節ごとに見ごろの花がどこで咲くのかもまとめてあるのでとても便利!
拝観口から桂橋を渡り、本堂を目指すルートが一番あじさいが多いことがわかります。
地図をもとに、本堂を目指して散策開始!
「明月院ブルー」と呼ばれる青いあじさいはもちろん、紫や白の花をつけるものも見られました。
6月27日に行ったので見ごろも終わっているかと思っていたものの、7月上旬くらいまではこのような光景も見られるそう。
あじさいと言えば梅雨時のイメージでしたが、意外と長く楽しめるお花なんですね!
道の両面を明月院ブルーが埋め尽くしている様子は絶景でした!
見どころはあじさいだけじゃない!
こちらが「方丈」とよばれる本堂です。
こちらの立派な建物ではご朱印をいただくことができます。
また、方丈内には「悟りの窓」と呼ばれる円窓があり、そこから覗く景色は鎌倉を代表する絶景!
そちらに上がらせていただくにはユニセフへの寄付(300円)が必要でしたが、時間のある方はぜひご覧ください。
本堂裏には「本堂後庭園」があり、10:00~15:00のあいだ公開されています。(見学料 500円/名)
ボクが訪れたタイミングではすでにハナショウブが見ごろを終えてしまっており、今回はパスしました……。
本堂のとなりには開山堂。
さらに開山堂の裏手には鎌倉のなかでも規模の大きいやぐらである「明月院やぐら」があります。
これは横穴式の納骨窟、あるいは供養塔のようなものだそうです。
「やぐら」は、山に囲まれた立地のうえ、鎌倉石という横穴を掘りやすい砂岩が多かったことから鎌倉周辺で発展したもので、他の寺院でも見られました。
こちらは「鎌倉十井」のひとつにも数えられ、現在も利用することができる「瓶(つるべ)の井」です。
江戸時代、鎌倉の水質はあまり良くなかったそうですが、そんな中でも良質な水が湧く井戸として大事にされてきたそう。
明月院のまとめ
鎌倉といえばあじさいが有名ですが、ここ明月院の青いあじさい「明月院ブルー」はそのなかでも美しさでは一番のように思いました。
北鎌倉駅から歩いてもほど近く、気軽に訪れやすいのもポイントが高いですね!
ただし、あじさいシーズンは特に休日になると大混雑すること間違いなし……。
訪れる時間帯をピークとずらすなどして、少しでもゆっくり見学できるようにするのがおすすめです。
明月院のまとめ ※ボクの主観での評価です
- ロケーション JR北鎌倉駅からアクセス良好
- 一人でも楽しめる? 境内は広く、一人でもゆっくりあじさい鑑賞可
- 満足度 ボクの中では鎌倉あじさいスポットNo.1!
明月院の基本情報
住所 | 〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内189 |
営業時間 | 6月 8:30~17:00 / 6月以外 9:00~16:00 |
拝観料 | 500円 ※6・11月の本堂後庭園特別公開:別途500円 |
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