ベトナム世界遺産、チャンパ王国の遺跡「ミーソン聖域」へタクシーをチャーターして一人旅をしてきました。
ミーソン聖域は、ダナンやホイアンからのツアーで訪れるのが一般的ですが、時短&小回りの利くチャーターで訪れるのもおすすめです。
この記事では、ミーソン聖域見学の流れや注意点についてご紹介していきます。
ミーソン聖域とは
ミーソン聖域はベトナム中部・クアンナム省に位置する世界遺産。
ベトナム中部で2世紀から長く栄えたチャンパ王国の遺跡と言われています。
ミーソン聖域が建立されたのは4世紀頃で、インドから流入したヒンドゥー教のシヴァ神を祀る神殿が建てられたのを皮切りに、その後も数多くの神殿や祠が建立されて拡大していきました。
その後、13世紀頃には忘れ去られてしまい、森の奥深くに沈んでいましたところ、20世紀になってフランス植民地時代に偶然再発見されます。
そこからは遺跡の修復作業が行われたものの、貴重な仏像などの盗難・盗掘が相次ぎ、さらにベトナム戦争でアメリカ軍の空爆にもさらされたことで大きな被害を被ってしまいました。
1999年に世界遺産に登録されたことで、各国の協力のもと、ようやく修復・調査が進められています。
2. チャーターでミーソン聖域へ
ミーソン聖域を訪れるなら、近隣のダナン or ホイアン発のツアーに参加するのが手軽な手段です。
ミーソンだけの半日ツアーや、ミーソン&ホイアンなど近隣の見どころとセットなど、ツアーの種類も豊富。
日本語OKなものも多いので、参加のハードルは低いですね!
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ミーソン聖域は個人でも行くことができます。
個人で行くの場合、バスを使うか、タクシーをチャーターすることになるでしょう。
ボクは1日でダナン → 五行山(マーブルマウンテン)→ ミーソン → ホイアン → ダナンを巡る強行軍だったので、融通が利くチャーターを選択。
ベトナムでバスを乗り継いで旅をするのはややハードルが高そうでした……。
チャーターでタクシーを手配するならホテルで相談するのがおすすめ。
ボクもダナンで宿泊したホテル「フィビテル ダナン」でドアマンに相談したところ、手配を請け負ってくれ、ドライバーに行程もすべて伝えてくれました。
チャーター料金は50万ドン(約2,500円)で、もちろん後払いでOKでした。
相場と比較してどうかはともかく、約8時間のチャーターでこの金額なら安いですよね?
ダナン市内からミーソン聖域までは車で約1時間の距離。
道中は舗装されていないような悪路も走りますが、渋滞することもなく到着しました。
車酔いする方は対策が必要かもしれません。
ミーソン聖域への入り口手前に駐車場があるので、そこまで車でアクセスできました。
受付から遺跡までの移動方法
駐車場からミーソン聖域への入り口にはチケット売り場があります。
こちらで入場料を支払い、チケットを購入。
料金は大人1名で150,000ドン(約700円)とベトナムでは若干高め……。
クレジットカードは使えないので、最低限の現金は用意しておきましょう。
遺跡の写真が載ったチケットを受け取ります。
この後チェックされるようなポイントはないので、しまっておいてOK。
チケット売り場から遺跡群までの途中には「ミーソンミュージアム」が。
貴重なレリーフや建築物の一部などが展示されていました。
説明文がベトナム語か英語だけでしたが、見学に料金はかかりませんので、時間のある方は覗いて見てみてもいいかもしれませんね!
帰り道でもここを通りますので、後で立ち寄ることもできますよ。
聖域への入り口。
この橋を渡って聖域の遺跡群へと向かいます。
ちなみにこの先に綺麗なトイレはなさそうでした。
ミュージアムの隣に綺麗なトイレがあるので、用を足してから先に進むのが良いと思います。
橋を渡ると遺跡群まで送迎してくれるシャトルカートがあり、追加料金はかかりませんので、乗り込みましょう。
ボクははじめお金がかかるものだと思い、素通りして歩いて遺跡群まで向かいましたが、おすすめしません。
実は遺跡群まではカートを使っても5分はかかるほど離れており(しかもそこそこ飛ばして)、途中まで歩いたものの、けっきょく断念して通りかかったカートに乗せてもらいました(笑)
坂道も多く歩いていくのは体力的にもしんどいので、ここは迷わずカートに乗るようにしましょうね。
遺跡の様子
カートは遺跡のすぐそばの乗降口まで、ワンストップで連れて行ってくれます。
乗降口の目の前はお土産や飲み物を販売している売店でした。
この先に売店等はありませんので、ペットボトルを買っておくならここですね。
ミーソンの遺跡群は売店を抜けるともうすぐそこ!
最初に目に入ってきた遺跡がこちら。
往時にはさぞ立派な祠堂だったのだろうと思わせる大きさと、繊細な意匠の建築物ですが、真新しいレンガで補強されているのが崩壊寸前であることも伺わせせる状態でした……。
この先ところどころ地面が凹んだ箇所があったのですが、ベトナム戦争でアメリカ軍によって爆撃された跡だそうです。
遺跡の建築物も大きな被害を被っており、応急処置を施されているものが多かったように思います。
こちらもところどころ新しいレンガで補修されており、被害の大きさを感じさせます。
今にも崩れ落ちそうなところも……。
なんとなくラピュタ感がありますね。
こちらでは大掛かりな発掘作業中。
ミーソン聖域の周辺は深い森に覆われていますが、まだまだ発掘途上のようなので、数年後にはまた違った姿になっているのかもしれまんね。
衝立で支えられて、なんとか形を保っています。
グループAの区画には立派な主祠堂があったそうですが、ベトナム戦争時の爆撃によって跡形もなくなってしまい、今ではその土台が残るのみです。
ここからは聖山とされたマハーパルヴァタ山を望むことができます。(写真の左上部)
山頂が尖った特徴的なシルエットで、くちばし山、猫の歯山とも呼ばれたとか。
かつての人々はマハーパルヴァタ山を目印に、ミーソン聖域の方角へ祈りをささげたそうです。
ミーソン聖域見学の所要時間
ミーソン聖域を一通り回るだけであれば、1時間半もあれば十分だと思います。
カンボジアのアンコール・ワットなどと比較すると範囲も狭いので、遺跡群をひとつひとつじっくり見学しても、2時間もあれば余裕で回れる広さ。
JTBをはじめとした旅行会社のツアーでも半日からのものが多いですし、ダナンからであれば往復+見学で4〜5時間ほど見ておければ良さそうですね。
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ミーソン聖域のまとめ
ミーソン聖域はダナン中部に点在する世界遺産のなかでは若干都市部から離れていることもあり、旅程から外されがちかもしれません。
しかし、ベトナムの古代王国の文化とベトナム戦争の跡を感じられるこの遺跡は一見の価値がある、まさに世界遺産だと思います。
ダナン、ホイアンからもそう遠くなく、半日あれば往復もできるので、時間のある方はぜひ訪れてみてください!
ミーソン聖域 基本情報
住所 | Thôn, Mỹ Sơn, Duy Xuyên, Quảng Nam |
電話番号 | 0510-3-731-757 |
公式HP | http://disanvanhoamyson.vn/ |
営業時間 | 6:30〜17:00 |
入場料 | 150,000ドン(約700円) ※クレジットカード不可 |
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